福島市や新温泉、琴平など12地域　観光庁、「第２のふるさとづくりプロジェクト」モデル実証事業を採択

観光庁は４月26日、「何度も通う、帰る」旅を新しい旅のスタイルとして確立を目指す「第２のふるさとづくりプロジェクト」の継続的、多頻度での来訪を促すためのモデル実証事業で、12地域を採択した。実証事業を通して優良事例を広く横展開、継続した来訪につなげる。

「第２のふるさとづくりプロジェクト」はコロナ禍以降、生活スタイルの変化を受けて新たな旅のスタイルとして提唱しているもの。地方の魅力を生かして各地を「第２のふるさと」化し、滞在環境や２次交通など地域の取り組みを支援していく。今回の事業では地域への再来訪を促進させるための仕掛けづくりに取り組む各地域の事業を選定し、実証事業を行う。

採択された地域と事業名は次の通り。

北海道上川町＝先駆者や大学教授から「地方での起業」を学ぶことで、移住課題である収益確保の術を身に着ける観光プログラム～複数来訪をきっかけに“自分が暮らす、我が上川町”を創り出す～▽北海道洞爺湖町＝人を繋ぎ未来を創造する「トーヤの森」プロジェクト▽福島県福島市ほか＝信達地方の蚕の糸が結ぶ文化と人～シルクロードが導く再来訪の仕組みづくり～▽福島県二本松市＝山でつながる山旅サポーター通い旅▽埼玉県秩父市＝年間３００日以上祭りを開催！地域の象徴「祭り」をハブにコミュニティをつなぐプロジェクト▽新潟県南魚沼市ほか＝「地域に何度も通う旅・帰る旅」で地域を自分ごと化する関係”行動”人口創出プログラムin雪国観光圏▽富山県南砺市＝つくる人をつくるin「井波彫刻塾」―伝統と革新が混ざり合うまち井波で、“マスター”との出会いを通じたファンづくり事業▽長野県生坂村＝「自然再生で村おこし」共に学び育てる生坂村リジェネラティブツーリズム▽滋賀県栗東市＝山と里とともに生きる奥金勝（おくこんぜ）「ファザーフォレストライフ」▽兵庫県新温泉町＝新温泉町のファンが、次なるファンを創出していくための「新温泉町ローカルクエストｖｏｌ・２」▽香川県琴平町＝濃度・深度にマッチした再来訪への仕組みづくりの深化を目指す琴平町観光マーケティング実証事業▽愛媛県大洲市＝来訪者が地域とつながり続ける持続可能な仕組みづくり事業 ～サステナブルシティを第２のふるさとに～