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レジャー白書 余暇市場は23・7%減の55兆2040億円、観光・行楽が大幅減

21/09/30

日本生産性本部は9月28日、「レジャー白書2021」の説明会を開き、2020年の余暇関連市場規模が前年に比べ23・7%減少し55兆2040億円だったと発表した。余暇市場が前年を下回るのは8年ぶり。

移動制限などコロナ禍が直撃した観光・行楽部門の減少幅が43・7%減と最も大きかったほか、スポーツ部門、趣味・創作部門、娯楽部門と合わせた4部門すべてで市場規模は縮小した。

観光・行楽部門では特に海外旅行93・4%減、貸切バス83・8%減、旅行業71・4%減、遊園地61・6%減、国内航空58・3%減の減少が大きく、宿泊業も半減した。

また、たび重なる休業要請や酒類の販売制限で観光産業同様に苦境がクローズアップされてきた娯楽部門のカラオケボックスは48・2%減、酒場・バーは40・3%減、外食は25・2%減で、観光部門の減少率は下回った。

このほかスポーツ部門のスポーツ観戦料、趣味・創作部門の音楽会や演劇が7割以上の減少と影響を受けた。

一方で趣味・創作と娯楽部門の有料動画配信、電子出版、テレビゲーム、地方競馬など市場が拡大した分野もあった。

Go To キャンペーンについては、1回以上の利用者がトラベルが29・9%、イートが27・0%だった。「キャンペーンがなければ行動しなかった」と「キャンペーなしでも行動したが後押しになった」と75・8%が回答するなど、大きな影響を与えたことが分かる。

桜美林大学の山口有次教授は余暇関連市場が23・7%減少したことについて、「予想以上に減少は小幅だった。Go To キャンペーンがなかったらどこまで落ち込んでいたか。レジャー産業への貢献は大きかった」などと話した。

レジャー白書2021は10月4日に発売される。

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