3分野とも大きく回復 JATA6月期旅行DI
日本旅行業協会(JATA)の6月期(4―6月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)は2で前期(1―3月)より16ポイント上昇した。海外旅行も8ポイント上昇のマイナス20、訪日旅行も9ポイント上昇の2といずれも回復。久しぶりに好況感漂う結果となった。
国内旅行DIは、国内旅行ホールセラーが33ポイント下落の0となったが、総合旅行会社が37ポンと上昇の18、リテーラー1が39ポイント上昇の20、ネット系旅行会社は24ポイント上昇のマイナス43と大半の業種で大きな改善が見られた。
エリア別では、全方面で上昇。なかでも北海道の20ポイント、九州の18ポイント、東北の16ポイントの上昇が目立つ。旅行会社からは「個人旅行は北海道と九州が人気。団体旅行は方面が分散」「九州が需要回復傾向」といった声があがった。
団体旅行は職場、教育、招待・報奨、サークル・親ぼくが大きく上昇するなど各区分で改善。エリア、団体など多角度からみても全体的に好況だった。
国内の次期(7―9月)DIは、4ポイント下落してマイナス2との見通し。
海外旅行は1年前から続く回復傾向を今月も維持。業種別では国内旅行同様、総合旅行会社、リテーラー1、ネット系旅行会社が大きく改善するなど全体的に好調だった。方面別ではヨーロッパが8ポイント上昇のマイナス34と、依然マイナスながら最下位に低迷していた半年前以前を考えると大きく改善している。そのほかアメリカ・カナダはやや改善、韓国は低迷など遠距離方面へのシフト傾向がやや感じられる結果に。
次期DIの見通しは1ポイント下落してマイナス21。
訪日旅行は、総合旅行会社が14ポイント上昇の30となるなど全体的に好調だが、ネット系旅行会社は134下落のマイナス34と低迷。方面別では沖縄と九州の上昇が目立ち、北海道は下落。旅行会社からは「東南アジア中心に北陸や九州への訪問客数が増えている」「観光プラス体験が好まれるよう」といった声が聞かれる。
次期DIは4ポイント下降しマイナス2に。
調査は4半期ごとに実施。今回はJATA会員341社が回答した。
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