ジェイアイ、18年度は海外旅行保険契約者27人に1人に補償
ジェイアイ傷害火災保険(東京都中央区)はこのほど、2018年度の海外旅行保険契約者の事故発生状況をまとめた。
18年度の事故発生率は、3・70%で、27 人に1 人の割合だった。前年度の3・42%、29人に1人より増えた。
補償項目別では、ケガや病気の治療費用、医療搬送費用を補償する「治療・救援費用」が約半数を占め最も多く、手荷物の盗難・破損を補償する「携行品損害」、事故での出費を補償する「旅行事故緊急費用」が続いている。
旅行先エリア別では、ヨーロッパやアフリカでは「携行品損害」、北米、アジア、オセアニアでは「治療・救援費用」の割合が多かった。ヨーロッパと中南米では、「旅行事故緊急費用」が目立つなど、地域により事故の状況は大きく異なっている。
保険金支払の最高額は3052万円
「治療・救援費用」の保険金支払いが300万円以上の高額医療費用事故は、世界各地で発生しており、特に欧米で多くなっている。
治療・救援費用の保険金支払の最高額は3052万円だった。
このケースを含む高額上位の5つは、
〇ホテルの部屋で意識を失い救急車で搬送。心筋梗塞と診断され19 日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送〈ハワイ〉3052万円
〇クルーズ船内で意識を失いヘリコプターで搬送。肺炎と診断され13 日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送〈ノルウェー〉3019万円
〇風邪の症状で受診。その数日後、全身の痛みのため救急車で搬送。敗血症性ショックと診断され19 日間入院。家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送〈香港〉2617万円
〇買い物中に気を失い救急車で搬送。心筋梗塞と診断され11 日間入院・手術。家族が駆けつける〈ハワイ〉2177万円
〇カフェで倒れ救急車で搬送。心筋梗塞と診断され19 日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送〈グアム〉2096万円
65歳以上の高額医療費用発生率は、65歳未満の4倍
年齢層別では、65 歳以上のシニア層の割合は約4割、高額医療費用事故発生率は、前年度と同様に65 歳未満のおよそ4倍だった。
最も多かったのは脳疾患で、その他では、転倒によるケガ、心疾患、肺疾患、胃腸系の疾患などがあった。
同社はJTBとAIGの合弁会社。海外旅行中の事故予防策をまとめた情報ツール、「みんな安心BOOK」をウェブサイトで提供している。
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