日本旅行業協会 新会長に坂巻副会長(東武トップツアーズ)
日本旅行業協会(JATA)は6月22日、東京・霞が関の全日通ビル会議室で2020年度総会を開いた。
任期満了に伴う役員改選で3期6年務めた田川博己会長(JTB代表取締役会長)が退任し、新会長に坂巻伸昭副会長(東武トップツアーズ代表取締役)が就任した。
菊間潤吾副会長(ワールド航空サービス代表取締役会長)と堀坂明弘副会長(日本旅行代表取締役社長)が留任し、新たに高橋広行JTB代表取締役社長が副会長に就いた。
坂巻新会長は1959年生まれの61歳。武蔵大学卒業後、東武鉄道に入社。2015年から東武トップツアーズ代表取締役。
坂巻新会長はあいさつで、「旅行業はかつて経験したことない厳しい局面にさらされています。このようなときこそ、JATA設立の原点に立ち返り、会員のためなにができるかを常に意識し、協会運営に取り組みたい。私は旅行業の原点は人だと思っています。原点である人にしっかり対面していきます。人とはJATA会員のみなさんであり、所属する会社の従業員であり、お客さまです。また、大切なパートナーである旅館ホテル、観光施設、運輸機関、タッグを組む観光庁や地方自治体、地域の人たちに、しっかりと向き合う業界運営に力を尽くしたい。ともに歩む協調、ともにつくる共創の2つをテーマに難局を乗り越えたい。会員の力が必要です」などと話した。
退任する田川会長は、「(コロナによる外出自粛要請で)3カ月の在宅勤務で、人は一人では生きていけないことを確認しました。喜怒哀楽のなかで人は成長するんだと。そして、この価値観を最も多く提供しているのが旅行業界です。交流の力、旅の力のすごさを再認識しました。自信を持っていきましょう」と、旅行の再興に向け決意を示した。
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