近ツー髙浦社長が辞任、後任に瓜生氏 コロナワクチン事業過大請求問題受け
23/08/16
KNT―CTホールディングス(米田昭正社長)は8月9日、子会社の近畿日本ツーリストの髙浦雅彦社長が8月31日付で辞任すると発表した。新型コロナウイルスのワクチン接種業務に関する過大請求問題に対する処分。後任には近畿日本ツーリストブループラネットの瓜生修一社長が9月1日付で就任する。
今回の問題に関する処分はこのほか、取締役や執行役員、監査役らの報酬月額を1―2割、3カ月間自主返納する。社員は懲戒解職4人を含む37人を処分。KNT―CTホールディングスでは米田社長が報酬月額の2割、小山佳延専務と三宅貞行専務が同1割を3カ月自主返納する。
同社では、今回の問題について調査委員会を設け調査を進めてきたが、同日、過大請求とその疑いがある事案は最大50自治体、9億円に上ると発表。コンプライアンス委員会やコンプライアンス改革本部、法令倫理管理センターの設置、法令を遵守する営業体制や仕組みの再設計、社員教育、不正防止に対する組織構造改革など再発防止策を講じていく。

KNT―CTホールディングスのウェブサイト
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