人が人を呼ぶ長崎・壱岐 キューカンと観光連盟が商品化(1) 旅行社招きモニターツアー
長崎県壱岐市が関西圏からの誘客に注力し、成果を挙げている。2022年春から秋にかけてキューカン(本部大阪)と壱岐市観光連盟が合同企画「壱岐ユニットプラン」を造成。約半年間で5千人を集客した。
関西圏から半年で5千人
壱岐=遠いというイメージが強いが、関西からだと山陽新幹線で博多まで行き、バスに乗り換え博多港から高速船に乗ると約4時間で壱岐に到着することができる。新幹線2時間半、バス30分、高速船1時間という時間配分になる。
実際にこの時間距離の感覚と壱岐の魅力を知ってもらおうと、このほど壱岐市とキューカンがタイアップしモニターツアーを実施した。協同組合大阪府旅行業協会(OATA)、京都府旅行業協同組合(京旅協)、協同組合和歌山県旅行業協会(和旅協)、株式会社滋賀県旅行業協会、株式会社奈良県旅行業協会の5組織の代表ら15人を招いた。
壱岐に到着後は、芦辺港前にある味処うめしまで昼食。梅嶋畜産が運営する牧場直送のレストランだけあって、ここの壱岐牛は絶品。鮮度のいい良質な肉を安価で提供しており、口の肥えた旅行会社の人たちから「美味い」と高評価を得ていた。
また、壱岐は麦焼酎発祥の地でもある。壱岐の蔵酒造では、焼酎を試飲でき購入できる。壱岐の新名物として脚光を浴びるフグの養殖場・なかはらを見学したほか、壱岐を代表する景勝地の一つ猿岩のほか、海水の透明度が高いことで知られる筒城浜、エサやり体験ができるイルカパーク、1933年の建設当時“東洋一”と言われた砲台跡、辰の島遊覧、壱岐島荘、小島神社などを見て回った。

愛くるしいイルカにエサを与える参加者
一支国博物館は「魏志倭人伝」に記された一支国の王都跡とされる原の辻遺跡や壱岐島内の遺跡に関する資料や出土品が展示されている。当時の風景をコミカルに展示するジオラマは興味深い。約700年の古い伝統と歴史を持つ壱岐神楽も興味深く鑑賞した。
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