過去最高を更新する787億円 24年度の全旅クーポン実績
全旅(中間幹夫社長)はこのほど、全旅クーポンの2024年度実績を明らかにした。24年度実績は前年比117・6%の約787億7400万円で過去最高を更新した。法人の研修旅行や修学旅行など団体旅行の回復傾向が顕著だったことや、インバウンドの隆盛が実績増を後押しした。
24年度の送客会員、受入会員(宿泊・観光・運輸・旅行商品/ホールセラー/ランド関連)の上位100社はトラベルニュースat6月25日号8―9面に掲載した通り。
全旅では、全体的に好調だった国内旅行市場の動向に呼応し各会員のクーポン発券需要が高まったとともに・本社ならびに東日本・西日本支社で行った訪問セールス・ウェブセミナーの開催・様々なツールを利用した宣伝広告・24年11月から実施した送客会員入会キャンペーンによって新規会員数が増えたこと―がクーポン実績拡大の要因と分析している。
25年度については、受入施設からの年会費徴収を廃止し加盟時の登録料も廃止したほか、支払時の振込手数料を全旅が負担するよう変更した。これらの施策によって受入施設側の費用負担が実質的になくなり、受入施設の加盟登録を強化してクーポン利用可能な施設を増やすとともに、ANTA―NETも臨機応変に改修するなど送客会員の利便性向上に注力する。25年度の取扱高は、さらに過去最高を更新する870億円を目標とし、クーポン事業部では「達成したい」としている。
なお、24年度送客会員の実績上位3社は6月23日に東京都内で開催された全旅の株主総会席上で表彰された。
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