成田空港 2021年の「CSアワード」グランプリを発表
成田国際空港は3月11日、空港スタッフの優れた利用者対応を表彰する2021年「CS Award」のグランプリ1人と特別賞2人を発表した。
グランプリは2件の接客が評価されワールドエンタプライズの藤原拓仁さんが受賞した。
藤原さんは空港利用者から別ターミナルへの行き方を尋ねられた際、飛行機の出発時間が迫っていたことから搭乗できずに戻ってくることを想定し、大阪までの新幹線と高速バスの時刻などを調べておいた。当該利用者は1時間後に戻って来るとメモを受け取ることができた。
利用者は息子の結納で大阪に向かう途中で、後日、「成田空港スタッフのサービスの質の高さは伺ってはいましたが、ここまで人に寄り添った高いレベルとは思っていませんでした。本当にありがとう」とお礼のメールが届いた。
また、海外から帰国する家族を迎えに来た利用者に対し、到着後の検査で数時間待つことがあることを伝え、その間に食事ができるレストランを提案した。利用者から「彼から受けた案内は求めていた事以上であり、感動を得ました」とメールが寄せられた。
特別賞を受賞したのはピーチアビエーションのパク・ジェヨンさんと、ANA成田エアポートサービスの松並茉実さんの2人。到着ロビーにいた2人はめまい訴える利用者を救護室に案内し、救急車到着まで付き添った。
利用者からは「お二人が寄り添って優しい言葉を掛けてくれたおかげで、不安も最低限に抑えられました。こんなご時世なのに傍に寄り添っていただけたこと、大変感謝しています」とのお礼の言葉が届いた。
成田国際空港は、空港スタッフのサービスレベル向上を図るため、2003年から表彰制度を設けている。毎年4半期ごとに受賞者を発表し、特に優れた対応に対して年間グランプリを授与している。2021年アワードの授賞式は3月23日に成田空港で行われる。
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