「マナー違反を見た!」7割強が経験 エアトリが「旅館マナー」調査
エアトリはこのほど、「旅館マナー」に関する調査結果を発表した。旅館や温泉内でマナー違反に遭遇したことのある人は73・8%と、4人に3人は経験があると回答。マナー意識の低下を示すもので、観光大国を目指す日本にとって残念な結果になった。
旅館が好きかという問いには72・9%とまずまず。そのうえで4分の3がマナー違反に出くわしたという結果から、同社は「東京五輪で多くの訪日客が訪れることを考えると、日本人間のマナー意識をすり合わせ、観光客に見本を見せられるようにすべき」と指摘している。
実際に遭遇したマナー違反は、バイキングがらみが多い。「ドリンクを自分のペットボトルなどに入れて持ち帰る」「一度自分のお皿に取ったものを戻した」「とりすぎて食べ残す」など。ほかには「今は外国人が多く子どもが走りまわったり常に大声で話している」など“よく見る光景”も挙がっていた。
「到着予定時間からどのくらい遅れそうだったら宿に連絡を入れるか」は、最多が1時間未満で38・4%。続く1時間以上2時間未満を合わせると72・7%が2時間未満で連絡すると回答。
「(何も記載がない場合)持ち帰っていいと思うアメニティ」は、歯ブラシが90・2%、お茶菓子83・1%、ミニボトルのシャンプー・リンス・化粧水が73・9%など、使い捨てなどは大半が持ち帰っていいと判断。ランドリーバックや旅館名の入ったメモ帳、フェイスタオル、旅館名の入ったボールペンは約2割が「いい」と回答し、少数ながら迷っている様子。灰皿やグラスなどごくわずかOKとしたが、これは常識範囲外。
いまだに気になる「心付け」。最多は「特別なことをしてもらった時には渡すべき」の32・4%。「どちらでも良い」「宿のランクによっては渡すべき」が続き、反対意見も1割強あったものの、この風習は緩やかながら、まだ日本に残っている。
バイキングでの食べ残しは「どんな状況であれ残すのはマナー違反」が66・7%でトップと、食べ残しをよしとしない日本文化がここに表れた。チェックアウト時の部屋の状態も81・8%が「恥ずかしくない程度に片づける」と回答したことも日本人に根付く根本的なマナー意識を示すものといえるだろう。
調査は9月にインターネットで実施。20―70代の男女1142人が回答した。
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