コロナ緊急事態宣言でキャンプ場に休業の動きも
コロナウイルスの感染拡大で、政府が4月7日、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県など7つの都府県を対象に緊急事態宣言を行い、5月6日までの期間、不要不急の外出自粛を強く求めたのを受け、キャンプ場にも少数派ながら臨時休業するところが出てきた。
東京都の小池百合子知事は4月10日に、休業や使用制限を求める業種を発表するが、キャンプ場を名指しする可能性は低そう。ただ、コロナウイルス感染のリスクを高める密閉・密集・密接の「3つの密」を避けられるレジャーとして、3月中は例年以上に多くの来場者が訪れていると報道されていたキャンプ場も、取り巻く状況は変化している。
来場者の多くが「宣言」対象地域から
富士山の眺望で人気の「ふもとっぱらキャンプ場」(静岡県富士宮市)は4月8-5月6日の期間、休業する。これまでキャンプサイトの入場数制限や、ドライブスルー方式による入場受付、施設内の衛生管理の強化で営業してきた。
ウェブサイトには、「当施設はご来場者の約6~7割が緊急事態宣言の対象地域からお越しいただいております。静岡県は緊急事態宣言の対象地域外ですが、当社は観光業に携わる者として、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、苦渋の決断ではございますが自主的に休止を決断いたしました」と記している。
本栖湖と富士山の眺望が人気で、キャンプブームを女子層まで広げた人気アニメ「ゆるキャン△」で、初回に登場するキャンプ場のモデルとなった浩庵キャンプ場(山梨県身延町)は、4月9-19日まで全施設の営業を休止する。
同じく本栖湖畔の本栖湖いこいの森キャンプ場は4月7-5月31日まで臨時休業する。ウェブサイトには、「現在、山梨県では緊急事態宣言こそ出ていませんが、通常営業をきっかけに感染・拡大させてしまう可能性がある以上は、お客様をお迎えするべき状況ではないと判断した」と記載している。
これまで個人的に最も多く利用してきた本栖湖キャンプ場(山梨県富士河口湖町)は4月18、19、25、26日の土日曜日の営業をやめる。平日は営業する。
無印良品は4月8日、無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場(群馬県嬬恋村)の今シーズンのオープンを4月24日から5月22日に延期した。同社の津南キャンプ場(新潟県津南町)、南乗鞍キャンプ場(岐阜県高山市)は、当初予定通り5月22日に今シーズンの営業を開始する。
昨年10月の台風19号で大きな被害を受け、今年4月15日に再オープンを予定していた「長瀞オートキャンプ場」(埼玉県長瀞町)は、営業再開を5月7日まで延期する。「自粛要請が続いている中『キャンプ場は安全』という状況ではないと判断致しました」としている。
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