コロナ:山形県 15日から県民県内お出かけキャンペーン開始
政府は5月14日、全国を対象にしていた緊急事態宣言について、東京や大阪など8都道府県を除き、39県を解除した。ただ、県境をまたいでの移動は引き続き自粛が求められるなか、国が補正予算に観光復興予算として計上した1・7兆円の「Go Toキャンペーン」を始動できる状況にはない。
そうしたなか、山形県は5月15日から、2000円分のクーポンを1000円で販売する、「県民県内お出かけキャンペーン」を開始した。また、抽選で5000円分の割引クーポンがあたる、「県民泊まって応援キャンペーン」の応募の受け付けも始めた。
お出かけキャンペーンは、道の駅や観光施設など、県内の観光立ち寄り施設で使える2000円分のクーポンを1000円で販売するもの。県の委託を受けた山形県観光物産協会では、キャンペーンウェブサイトを開設し、クーポンを販売する82の施設を紹介している。5月15日に発売した。
クーポンは1人につき1枚販売し、購入した施設でのみ使用できる。有効期間は購入から6カ月間で、2021年3月31日まで。
総販売枚数は3万枚を予定している。
県民県内泊まってキャンペーンで5000円分のクーポン3万枚発行
県民泊まって応援キャンペーンは、県民を対象に、県内の宿泊施設で使える記名式の5000円分クーポンを、抽選で3万枚配布するもの。特設ウェブサイトもしくは専用のハガキで、泊まりたい宿泊施設を指定して応募する。
クーポンの対象となるのは317の宿泊施設で、ウェブサイトに一覧が掲載されている。
クーポンは指定した宿泊施設で、宿泊プランの支払いとして、割引額が半額を超えない範囲で利用できる。
例えば、宿泊を含む料金が1万円の場合は、使えるクーポンは1枚(5000円分)。同様に、宿泊を含む合計の支払い料金が2万円以上なら2枚(1万円分)、3万円以上なら3枚(1万5000円分)使える。
宿泊プランが1万円に満たない場合、例えば1人1泊8000円の宿泊施設に夫婦など家族で泊まる場合、合計金額の16000円に対し、クーポン1枚が使用できる。
申込は1人1回で、6人分まで。締め切りは5月31日。当選者には、クーポン券もしくは電子クーポンを6月2日以降、順次発送する。当選者は、クーポン到着後、宿泊施設に直接予約して利用する。クーポンの利用期間は6カ月間。
宿泊施設に対しては、山形県観光物産協会が予約の確認後、前売り金として、クーポン券面額を払い込む。売上のいち早い現金化で、宿泊施設を支援する。
県民泊まって応援キャンペーンでは、今後、県内の旅行業者が販売する宿泊プランで使える5000円分のクーポン2万枚の発行も準備している。
山形県は、コロナウイルス感染防止対策や緊急経済対策として、4月30日に可決した313億円規模の補正予算に、「県民泊まって応援キャンペーン」と、「県民県内お出かけキャンペーン」事業費3億6千万円を計上していた。
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