コロナ:山形県旅館組合 感染予防のガイドラインを研修
山形県旅館ホテル生活衛生同業組合は5月25日、かみのやま温泉の日本の宿古窯で、宿泊業界向けコロナウイルス感染防止ガイドラインの研修会を開いた。県内各地の全25の旅館組合から、組合長や事務局長が参加した。
従業員、宿泊客双方が安全に安心して、宿泊営業が再開できる環境を整える。
研修会では、宿泊団体が厚労省や観光庁とまとめ5月14日に公表した、感染拡大予防ガイドラインを説明した。そのうえで、4班に分かれて、感染拡大防止のポイントとなる場所やシーンについて、ガイドラインを実践した。
具体的な作業を実践したのはフロント、宴会場、大浴場、客室の4カ所。古窯のスタッフがチェックイン・アウトなどのフロント作業、宴会場の客席の配置や配膳などを実践しながら、作業の方法や改善点などを共有した。

シーンごとに感染防止のポイントを研修。車寄せでのお出迎え

入館前に手指の消毒をお願い

チェックイン時に、列の間隔を示す2メートルの表示。フロントにはアクリル板を設置
県旅館組合の佐藤信幸理事長は、「具体的な作業を行うことで、ガイドラインについて理解を深めたかった。実践や意見交換を通じて課題や、改善点を把握できたのがよかったと思います」と手応えを感じている。

配膳の回数を減らすため、料理はお重などで提供する

大浴場のドライヤーを消毒。除菌シートも用意してある

ソーシャル・ディスタンスの確保で、使用中止にしたシンク

浴場の清掃法も確認した
実際にやってみると、パブリックエリア以上に客室の清掃や消毒に気を遣ったという。客室の踏み込みからトイレ、洗面台、主室内のテーブルや各種スイッチなど、手を触れる部分が多く、各施設で具体的な消毒箇所を整理する必要性も指摘された。

客室は消毒箇所が多い

ベッドメイキングの注意点も
佐藤理事長は、「研修会終了後、一般組合員を対象にした研修会を開いてほしいという要望もいただきました。各旅館組合でも研修を行っていただき、山形県の宿泊業界全体で、感染症の拡大防止に取り組んでいきたい」と話している。
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