地方へ訪日客の流れ生む 神姫しらさぎ会が総会
神姫バスグループ(兵庫県姫路市)協定の宿泊・受入施設でつくる神姫しらさぎ会(西村総一郎会長=兵庫県城崎温泉・西村屋ホテル招月庭、234会員)は7月17日、同市のホテル日航姫路で2024年度総会を開いた。任期満了に伴う役員改選が行われ、西村会長が再選した。任期は2年。
西村会長はあいさつで、社会情勢が不透明ななかでも旅行産業は活況ではないかとの認識を示しながら「とりわけインバウンドが伸びており、世界相手に商売ができるのは歓迎。2040年には訪日客1億人時代という話もあり、ポテンシャルのある産業だということだ。ただ、訪日客には地方に来てもらわないといけない。神姫グループと会員施設が協力して国内外の人に来てもらう努力が必要だ」と訴えた。
加えて「観光は日本再生の切り札。大きな夢を語り合いながら取り組みを進めていきたい」と語った。

あいさつする西村会長
同会顧問で神姫バスの長尾真社長は、前年度実績について「今までにないような数字を残したが、昨秋のバス料金大幅値上げのため。そのため旅行離れを感じさせるようなこともある」と懸念を示した。その上で「課題は日本人の旅行。ニーズや環境が変化する状況に追いつくべく今後も汗をかいていきたい」と抱負を述べた。
グループとしては「人的資源経営を推進する方向に舵をきった。人材確保に取り組みたい」。同会については「このご時世に長年続いているという声をいただく。皆様の温かい心のおかげだが、甘えることなく精進していきたい」と話した。
議案審議ではいずれの議案も可決。今年度は実務者研修会の開催、同会会員限定の送客促進キャンペーンに取り組む。役員改選では新理事として飛田豊廣さん(夢乃井営業部長)、河原忠義さん(旅プロモーション統括本部長)が加わった。
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