北陸への関心を持つきっかけに―欧米豪は影響少なく JTB総研、能登半島地震の訪日旅行への影響の意識を調査
JTB総合研究所はこのほど、能登半島地震が与えた訪日旅行への影響の意識調査を12の国・地域を対象に実施、結果をまとめた。意識に影響はある一方で、欧米豪は他の地域と比べて地震の影響は少なめ。加えて今回の地震が北陸へ関心を持つきっかけにもなっていることがわかった。
訪日旅行意向は71・9%で、地域別にはアジアでは各エリアで8割前後が関心を持っている。欧米豪は全体では6割で、うち20代は68・0%と年齢が若いほど関心が高い。
訪日旅行への意向を示した回答者のうち、能登半島地震が与えた訪日旅行、北陸訪問への影響は「北陸を旅行する際の現地の状況についてもっと知りたいと思った」27・7%、「地震のニュースで北陸地域を知り、関心を持った」26・3%が、日本旅行、北陸訪問を避ける回答を上回った。地域別では欧米豪からの旅行者は「訪日旅行への影響は特にない」30・7%でトップ。「しばらくの間、北陸地域を訪れるのは避ける」は14・1%で、他地域と比べて地震の影響は少ないようだ。
訪日旅行でしてみたいことは「自然景観を楽しむ」「本場の日本料理を食べる」「日本の伝統的な郷土料理を食べる」「温泉」「日本文化の体験」といった定番が上位に。食への関心が高く、アジアではファッションなど、欧米豪では日本の日常生活などの割合が高い。
調査はインターネットで3月に実施。中国、香港、台湾、韓国、タイ、シンガポール、インド、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、オーストラリアの20歳以上の男女を対象に行った。
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