【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人滋賀県旅行業協会 会長 加納義之 氏
皆様におかれましてはお健やかに新年をお迎えのことと存じます。昨年は、滋賀県旅行業協会に対し格別のご支援とご協力を賜り厚く御礼申しあげます。本年もよろしくお願い申しあげます。
ここ数年大規模な災害が日本国内の広範囲にわたりたびたび起こり、我々の業界にとってはボディブローのように少しづつダメージを与えられ、厳しい状況の下で事業を展開してきました。そして昨年はコロナでストレートパンチをもらいコロナに翻弄されコロナで終わった一年でした。今年もコロナの影響が続きそうです。しかしながら企業経営も明暗が分かれているように思われます。コロナで逆に売上を伸ばす企業もありますが、全体としてはかなり厳しい経済状況に追い込まれているように思われます。昨年は需要が停滞してしまい、だからこそ需要をどんどん増やすような政策が求められるように思われます。我々はダウンすることなく種々の支援・補助事業等を活用しながら生き残りを図っていかなければなりません。
コロナ禍により今後の旅行形態も大きく変わっていくように思います。Go Toトラベルキャンペーン実施中の今、テレビのニュース映像などでは「キャンペーンを利用して旅行に行ってきました」と笑顔で語る旅行者を見ることがしばしばあります。状況は刻々と変化しているため、今年度の旅行業界の状況を予想することは難しいですが、旅行に対する消費者心理は月を追うごとに改善していくという最近の調査結果もあるとのことですが、不確定要因が多く、その通りになるかどうかは未知数です。例えば春に新たな感染の波が来れば人々の警戒心が再び増すかもしれません。
今回のコロナ騒動はまさしく超弩級のショックをもたらしたが、旅行業界は過去にも何度となく危機的状況を迎え、それを乗り越えてきました。9・11テロ事件やSARS、リーマンショックなどが挙げられ、その直後には旅行業界も不振に陥りましたが、やがては回復を示してきました。
今後ウィズコロナ・アフターコロナで旅行のあり方や仕方などは変わってくるでしょうが、人々の潜在的な旅行意欲は不変で、新たな形態として生まれ変わるでしょう。そのためにも我々は今じっくりと将来を見据え対応できる準備をしていかなくてはならないと思います。この一年が業界にとって良い年に向かうことを願うばかりです。
今後とも当協会に対しましてご支援・ご協力を賜りますようお願い申しあげ重ねて皆様にとりましても良い年になりますようご祈念いたします。
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