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万博見据え「誘客交差点」−大阪・船場の挑戦(2) 商人のまちを観光拠点化

「アーバンリゾート船場」「三方よし」を世界へ

徳光さんは「私どもは天保年間に加賀の国から出てきた伊助が現在地に料理旅館『加賀伊』を開いたのが始まりで、明治8年には大久保利通や木戸孝允らが集まって開いた大阪会議の舞台となりました。会議の成功を祝って木戸孝允から『花外楼』と名付けていただきました。当時の北浜は宿屋や料亭がたくさんありました」「長い低迷期から最近はインバウンドのお客様に多く来ていただき、船場は活気づいてきましたが、コロナ禍で厳しい状況になってしまいました。船場には一つひとつの魅力がありますが、今回アーバンリゾートとして位置づけ、一つになれたことを喜んでいます。アーバンリゾート船場として世界に魅力をアピールできることに期待をしています」。

山本さんは「セントレジスホテルは1904年にニューヨークの5番街で誕生して以降、当ホテルで55番目になります。伝統とモダンを調和させた当ホテルは歴史と文化を紡ぐ船場の中心地・本町駅の真上にあります。全世界からお越しになる万博の会場には中央線で一本です。船場に泊まって船場で食事をし船場を拠点として京都や奈良などを回ってもらいたい」「当ホテルの支配人は海外からお越しになったお客様へ『ウエルカム・ジャパン・パントリー』と伝えています。『ようこそ、日本の台所へ』という思いでお客様に接しており、船場、大阪の文化をお伝えしていければと思っています」。

アーバンツーリズム大阪・船場を目指して

「アーバンツーリズム大阪・船場を目指して」
をテーマに開かれたキックオフミーティング

橋爪さんは「大正期には船場には6万人が住んでいましたが、問屋の経営破たんが相次ぎ空洞化が進み、2000年には3863人になってしまいました。その後、水辺の整備や夜景づくりに取り組んできたことやタワーマンションなどの建設により、05年には6300人、10年には9500人と増えてきました。現在は2万人となり、1日に25万人が働く場所となっています」「地の利や歴史、文化など魅力的な土地柄のため10年前からホテルの建設が相次ぎ、現在は約90軒、1万5千室を有するようになりました。近江商人の『買い手よし売り手よし世間よし』の三方よしという言葉があります。英語では『ウインウインウイン・フィロソフィー』というそうです。近江商人の経営哲学ですが、この言葉を商人文化発祥の地・船場で商売する人の心として世界に伝え、何年も続く賑わいを作っていきたい。本日をその始まりの日としましょう」と呼びかけた。

(前の記事)万博見据え「誘客交差点」−大阪・船場の挑戦(1) アーバンツーリズム推進

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