【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人京都府旅行業協会 会長 北澤孝之 氏
あけましておめでとうございます。新しい年を迎え、謹んで新年のごあいさつを申しあげます。日頃より一般社団法人京都府旅行業協会に対し、格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
3年もの間コロナにより大打撃を受けた旅行業界ですが、昨年5月に感染症5類となり、コロナ前の状況に戻ってきました。全国的に人手不足が問題となり、旅館や食事施設の維持運営が厳しくなり、ドライバー不足も加わりバスの確保ができずお客様への提案も思うように進まないことが多くあります。
そのような環境の中で、時代の変化とともに未来は柔軟性と創造性を持ったアプローチが求められます。人と人とのつながりを大切にしてきた旅行業は地域とのコミュニティなどにより旅行を通じて顧客との信頼関係を築いてきました。決してAIに変わるものではありませんので自信をもって事業を継続していけば良いと考えます。近年の観光行動も変化し団体旅行から旅行の個人化、小グループ化が進んでいます。旅行業においては持続可能な旅行やデジタルで表されているマーケット情報の重要性が増してきております。
日本中の観光においてはインバウンドが急激に復活し、都市によってはオーバーツーリズムの状況が続いています。
アジア各国の経済発展はめざましいものがあり、日本は治安が良い、買い物や食事が楽しめる、独特の文化があるなどの理由で「海外旅行をしたい国」として上位にあげられています。
外国人観光客が大幅に増えておりますが、今まで手を付けていなかった旅行形態にもチャンスがあります。自然環境に触れたいという需要は大都市や有名観光地から地方へ目を向けることにもなっています。また体験型観光のニーズが多様化しております。SNSから個人的情報を得ることも広まってきています。
来年4月13日に開幕される「大阪・関西万博」も急ピッチで準備が進められているところで、このビックチャンスをぜひ活用していきたいと思います。日本からの海外旅行の復活も期待できるところです。
この新しい年が希望のある年、夢のある年、より良き年になるよう心から祈念いたしまして年頭のあいさつとさせていただきます。本年もよろしくお願い申しあげます。
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