【観光業界リーダー年頭所感】株式会社JTB 執行役員西日本エリア広域代表 北村豪 氏
謹んで新年のごあいさつを申しあげます。
2022年は夏季に新型コロナウイルス第7波の感染拡大が見られたものの、10月の水際対策の緩和と全国旅行支援の開始により、本格的な交流再開に向けた一歩が踏み出されました。JTBグループは、この3年間厳しい環境にありましたが、交流の再開を信じ、日本および世界のネットワークを守ってまいりました。
関西においては、昨年4月に大阪観光局と連携し、訪日外国人旅行者を対象とする「大阪観光案内所」を弊社大阪なんば店の中に、9月にはデジタル端末を活用した観光交流拠点「Pivot BASE~Travel Cafe @TONBORI~」を道頓堀にそれぞれ開設しました。また、12月には鳥取県の訪日観光促進に関する連携協定を締結するなど、交流の再開に向けた準備に取り組んでまいりました。今年の10月にはツーリズムEXPOジャパンが4年ぶりに大阪で開催されます。2025年の大阪・関西万博、続くIR開業を見据えた機運醸成の機会と捉え、さらなる取り組みを加速させてまいります。
弊社は今年の4月より「交流を創造し挑戦し続ける、多様性あふれるダイナミックなブランド」へ進化することを目指し事業活動とブランド構築活動の両輪でリブランディングを実施します。4月の1988年以来35年ぶりのコーポレートロゴ刷新に先立ち、第1弾として、昨年11月28日にコーポレートサイトをリニューアルいたしました。事業領域が広がるJTBブランドの姿を認知していただくとともに、地球を舞台に「新」交流時代を切り拓く多様なJTBブランドのイメージを醸成していきます。
さて今年は、7月に広島G7サミット、9月にはアドベンチャートラベル・ワールドサミット(北海道)、ラグビーワールドカップ2023フランス大会など、国内外で国際イベントのリアル開催が予定されています。弊社においてもJTBオリジナルイベント、第136回杜の賑い沖縄(1月、沖縄)や協賛する第27回ホノルルフェスティバル(3月、ハワイ)などリアル開催に向けて着々と準備を進めております。JTBグループ社員一人ひとりが、多様なバックグラウンドとホスピタリティを発揮しながらこうした交流を支え、お客様の笑顔のそばに居られることに、あらためて喜びを感じております。
2023年は国際交流再開の年となります。感動と驚きに満ちた交流は、間違いなくひとびとを元気にします。交流が持つ前向きなエネルギーで世界が満たされることを願うと同時に、交流を可能にする社会・地球環境を未来に向けて持続させるための努力を、私たちはひたむきに続けてまいります。
皆さまのますますのご健勝とご発展を心よりお祈り申しあげ、年頭のごあいさつといたします。
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