経営診断のプロへ歩む道
1966年、結婚式場を対象にセミナーをやろうという話が出てきて、池田さん(全員、さん付けで呼び合うルール)と私が担当することになりました。情報を集めているうちに、大久保の三福会館・年間1万組、明治記念館・5千組、東京厚生年金会館・4千組の結婚披露宴実績が都内のトップ3とわかりました。
当社が親しかったホテル後楽園を会場に、3施設の経営幹部、さらに1年前に川治温泉ホテルで開催した「宴会演出研究セミナー」に出講いただいたホテルオークラの橋本保雄宴会課長にも登壇していただきました。問題は、どうやって参加者を集めるか、DMの宛先探しでしたが、私の発案で47都道府県すべての職業別電話帳を電電公社で買ってきて、めぼしい結婚式場に手書きでチラシを送る、都内の主要施設は直接訪問で担当者に手渡す、という原始的方法で実行して成功しました。この「結婚式場経営研究会」は、私が独立後に引き継ぎ1998年まで30回開催し、また私は後に業界空前だった日本のブライダル業界の歴史の専門紙連載、業界唯一の公益法人・BIA設立への尽力等で同業界に貢献しました。
私が初めて外部の出版物に寄稿したのは28歳の1967年、月刊誌「近代旅館」で、標題は「販売に直結する営業統計」でした。発行所は国際観光設備協会(後に深く付き合う国際観光施設協会の前身)…
(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)
(トラベルニュースat 2020年9月10日号)
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