21年見据える千曲市 善光寺御開帳控え/長野
長野県千曲市の戸倉上山田温泉旅館組合連合会と信州千曲観光局はこのほど、東京の銀座ナガノNAGANAで観光説明会を開いた。参加したメディア関係者約10人は、地元旅館料理長による試食の域を超えた会席料理フルコースと地酒、地ワインを振る舞われ、ペンを持つ時間もなかった。
![信州千曲観光局](https://www.travelnews.co.jp/img/190731area1-600x479.jpg)
旅館料理長による本格的な会席料理をいただく
2020年東京オリンピック。観戦チケットの抽選だの、東京はオリンピックに向かって時を刻んでいる。だけど千曲市はそうじゃなかった。説明会で紹介された観光トピックスの1つは、2021年善光寺御開帳だった。もうそんな時期か。数えで7年に1度、実際には6年ごとに行われる信州を代表するビッグイベントで全国から善男善女が参拝に訪れる。舞台となる長野市の善光寺は、戸倉上山田温泉から30キロほどの距離だ。
戸倉上山田温泉から、日本最長の千曲川沿いを善光寺まで歩く「牛にひかれて善光寺詣り」は、御開帳がなくても毎年春に実施され、人気のウォーキングイベントとして定着している。
善光寺御開帳で、千曲市が色めき立つ理由が分かる数字がある。説明会で紹介されたのは、直近3回の御開帳開催時の長野県への観光客数。4―5月の約2カ月行われる御開帳期間中の観光客数は、前回15年が709万人で、03年の630万人、09年の673万人から増加傾向で推移する。
それだけではない。御開帳のない年と比較すると、同じ2カ月の長野県への入込は109万人から130万人と、6分の1から5分の1と少ない。善光寺御開帳の集客力は一目瞭然だ。
開湯120年の戸倉上山田温泉は、善光寺詣りの精進落としの湯として親しまれてきた。それだけに集客への意気込みも強い。
21年の御開帳は4月4日―5月30日の57日間。信州千曲観光局では、御開帳関連ツアーの造成を全国の旅行会社に呼びかけていく。戸倉上山田温泉の各旅館ホテルへの手配代行や、千曲市観光のランドオペレーションに対応する。
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