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丸の内ハウスで、茨城のラグジュアリーな食フェア開催中

20/02/26

茨城県と三菱地所が3月6日まで、東京・新丸ビル7階の「丸の内ハウス」で、茨城県産の食材と地酒を使ったメニューフェア「HOUSE JOURNEY JAPAN 茨城〜常陸の国はラグジュアリー。〜」を開催している。

フェアに先駆け、2月14日、茨城県の大井川和彦知事、いばらき大使で元横綱稀勢の里の荒磯親方、タレントの磯山さやかさんをゲストに迎え、オープニングイベントが行われた。「スージョ」(相撲女子)歴10年を数え、なかでも稀勢の里の大ファンだった記者がレポートする。

オープニングには荒磯親方や磯山さやかさんが参加

まずは3氏のトークから。茨城の魅力について聞かれると、大井川知事は「住みやすさ」と即答です。ある民間調査会社の都道府県魅力度ランキングでは最下位の47位に沈む茨城県ですが、知事は「県民の幸福度は11位です。気候、食、人、全て素晴らしく、一度住むと離れられない魅力がある」と自信満々に答えていました。

茨城の魅力を語る3氏

続いて、お目当ての荒磯親方があげたのは、人。「現役時代は多くの方に応援していただき、土俵際で押し出されるところを、見えない力で何度も支えてもらいました。いつも茨城を背負って土俵に上がっていました」との言葉に、親方の人柄が現れていました。

メロンの生産地である鉾田市出身の磯山さんのお勧めは、もちろんメロンです。「東京に出てくるまでメロンは買ったことがないぐらいで、いつも近所の方からいただいていました」と、メロン生産量日本一の茨城ならではの羨ましいお話です。

知事から特産品のプレゼント

茨城でお勧めの観光地を聞くと、大井川知事は3月29日まで梅まつりが開催中の水戸市の偕楽園、磯山さんは大子町の袋田の滝、荒磯親方は、出身地でもある牛久の大仏をあげていました。

牛久の大仏は、大きさ世界一のプロンズ製で、大仏内部から景色を眺めることができそうです。牛久は、稀勢の里の横綱昇進パレードの際、市の人口より多くの人がお祝いに詰めかけた伝説の地でもあります。

親方はブランド豚、「常陸の輝き」に満足

トークの後は、今回のテーマであるラグジュアリーなお勧め食材の試食です。

1つ目は茨城県のイチゴの品種、「いばらキッス」を使用したポップケーキです。このイチゴは果肉が硬く、甘味と酸味のバランスが良く、味が濃厚でお菓子との相性は抜群でした。

「イチゴの主張が強いので、お菓子に負けていない」は、磯山さん評。親方も現役時代には見せたことのないようなお茶目な笑顔でほおばりました。

2つ目は、柔らかく香りの良さが特徴の新ブランド豚、「常陸の輝き」を使用したメニュー。親方が召し上がったのは、ヒレ肉のグリルにロメスコソース(スペインカタルーニャ地方の伝統的なソース)。「ヒレ肉がパサつかず柔らかく甘味を感じ、美味しい」と満足顔です。

親方が試食したヒレ肉のグリルとロメスコソース

磯山さんは茨城産の赤ネギ、ひたち紅っこをバラ肉で巻いたグリルを試食。「噛んだ途端にネギの甘味が染み出し、バラ肉の塩味とバランスが最高」と、こちらも好評価でした。

大井川知事は、香り油のコンフィーと回鍋肉に舌鼓です。「蒸したヒレ肉と葉ニンニクソースが、フレンチと中華のコラボのようで、噛めば噛むほど旨味を感じる」と、料理レポーターばりのコメントを披露していました。

香り油のコンフィー常陸の輝きの回鍋肉

トークショーの後は、3月6日まで、新丸ビル7階で提供されるメニューの紹介として、ゲストが試食したメニューの他に、常陸の輝きを使用したレバーペースト、タコス、生姜焼き、奥久慈しゃものグリル、れんこん飛竜頭などが紹介されました。期間中は、茨城が誇る地酒も併せて提供されるそうです。

茨城は東京から近く、知る人ぞ知る食材の宝庫です。今回紹介されたイチゴやメロンを始め、梨、みかん、りんごと果物も豊富。野菜も産出額日本一の蓮根をはじめ水菜、小松菜などと、首都圏の台所と言われ、加えてアンコウ、シジミ、ハマグリなど海の幸も豊かです。料理を考案するために現地を訪問したシェフも、食材の多様さに驚愕したそう。

28万人と言われる丸の内のオフィスワーカーに、フェアの機会に茨城の食を楽しんでもらいたい。

(文と写真 山田由起子)

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