嬉野市へ東京本社4社がサテライトオフィス設置 和多屋別荘らが誘致/佐賀
佐賀県嬉野市へ、東京都に本社を置く企業4社がサテライトオフィスを設置する。同市嬉野温泉の旅館和多屋別荘(小原嘉元代表取締役)と、ウェブプロモーションや地方創生を手がけるイノベーションパートナーズ(本田晋一郎社長)が誘致を進めていた。新しい時代の観光地・温泉地、企業の関係の構築へ期待が集まっている。
4社は、AnyMind Japan、ENGAWA、ライフエンディングテクノロジーズ、ナノ・アソシエーション。4月20日、4社と山口祥義・佐賀県知事、村上大祐・嬉野市市長らが和多屋別荘に集い、同時進出協定締結式とカンファレンスを開いた。
![同時進出協定締結式](https://www.travelnews.co.jp/img/210425area1.jpg)
同時進出協定締結式で進出企業が意欲
村上市長は「これが「嬉野市のイノベーションの始まり」であり、進出した企業、地元の市民とともに100年後も誇れるまちづくりを推進していきたい」、山口知事は「業界も異なる業種の方々が嬉野に集まり、刺激を受けていくことでイノベーションを起こしていく姿を想像するとワクワクする」と話した。
「DX脳」をテーマにしたカンファレンスでは、4社と和多屋別荘、佐賀県、嬉野市が取り組みや展望について意見交換。和多屋別荘の小原代表は「これまで1泊2泊に最適化した宿ではあるものの、ワーカーに最強インフラやホスピタリティを提供できる場として、『適したものの幅を広げていく』ことが必要とコロナ禍で改めて実感した」と話し、今後17室の客室を2022年12月までに10社の誘致を目標に提供していくほか、ボディケアを中心としたウェルビーイングとして旅行者や住民にも提供するコンテンツやお茶と本が楽しめるような図書館を開設する構想を紹介した。
進出企業からはDX推進と地域との連携などへの意欲が語られた。
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