群馬・サイクルトレインツアーに参加した③ 前橋でアートなホテルに泊まる
1月15、16日の2日間、群馬県で1泊2日の行程の「電車運転・車掌体験と大胡車庫見学 新型自転車走行体験と初詣 白井屋ホテル宿泊 1泊2日の旅」という長いタイトルと内容盛りだくさんのモニターツアーが行われた。
宿泊は前橋市の白井屋ホテル。新しい情報に敏感な友人数人がSNSでこのホテルのことを話題にしていたので、以前からとても気になっていた。2020年の年末にオープンした白井屋ホテルは、江戸時代に創業された白井屋旅館が2008年に廃業になった際に、前橋市出身で前橋市の活性化プロジェクトに取り組んでいるJINS創業者の田中仁氏が活動の一環としてホテルを再生した。
藤本壮介氏など日本だけではなく世界でも有名な建築家やデザイナー複数人で大規模な改修を担当。ホテルは元の白井屋旅館の建物をリノベしたヘリテージタワー棟と藤本氏が設計したグリーンタワー棟の2つから成り、今回私はグリーンタワー棟の1室に宿泊した。
客室はすべて違うデザインで、私の部屋のテーマは不思議の国のアリス。壁にトランプの模様がちりばめられている。隣の部屋を見せてもらうと、カラフルな電線と電球が壁いっぱい。スタッフによる約30分のアートツアーでは、宿泊者は無料で館内を案内してもらうことができる。

アリスの部屋
ホテルで一番人気なのは、イギリス人プロダクトデザイナーの手によるスペシャルルームで、テーマは木の箱。私がFBにアップした写真を見たオーストラリア人の友達は「枡の中で寝るみたい」と評していたが、あながち外れてはいない。レセプションをはじめとした館内のあちらこちらに絵画やアート作品が飾られていたりと、建築とアート好きには価値のある一夜になるに違いない。

木の箱がテーマ
宿泊は素泊まりや朝食付きも選べるが、夕食をメインダイニングThe RESTAURANTで食べる2食付きのプランをオススメしたい。東京のミシュラン2つ星のレストランで研修を受けた地元出身のシェフが、群馬の食材を使って提供してくれる「上州キュイジーヌ」。
広々としたオープンキッチンでシェフの話を聞き、彩や味で一品一品ゲストを驚かせる仕掛けがあって見て食べて本当に楽しい時間だった。基本のコースは1万3500円。お酒とのペアリングコースは追加7500円で各メニューに合うお酒が、シャンパン、日本酒、白、赤ワインと次々提供されこれも大満足。
隣に座った友人記者がお酒に弱く、途中から彼女の分も私に回ってきたのでさらにラッキー。今回はありがたくご招待いただいたが、これは家族とリピートもありだなと思ったひと時だった。(おわり)
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