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北海道の旬をアピール 北海道観光推進機構、3年ぶり大阪で発表会

22/09/14

公益社団法人北海道観光振興機構は9月5日、大阪市内で北海道ブロック記者発表会を開き、3年ぶりに北海道の観光情報をリアルでメディア、旅行会社に提供した。

開業2周年を迎えた白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)。9月は、17日からアイヌ民族資料の特別展示を国立民族学博物館の協力も得て開催するほか、シルバーウイークにはキッチンカーフェスティバルとして15台のキッチンカーが来る。施設の広報を担う大河智桃子さんは「大勢で歌う意味のウポポイは登別や苫小牧に近く、セットでお立ち寄りください」。

道内に5施設を有する星野リゾート。今年に入って、ウポポイに隣接し「界ポロト」、小樽市に「OMO5小樽」、札幌市に「OMO3札幌すすきの」を相次いでオープンさせた。秋から冬にかけて各ホテルで多彩なイベントを展開している。

千歳市・支笏湖畔の「丸駒温泉」は、足下湧出で湯量が季節によって変わり、秋は立ち湯になる。館内は今年5月にリニューアル。同館の日生下和夫さんは「サウナと支笏湖の水風呂で朝日を見ながら整う体験を」。

富良野地域の一大スポット「ファーム富田」では、秋に返り咲ぎのラベンダーが見られる。「冬は熱気球フリーフライトがお勧め」とふらの観光協会の野村守一郎さん。

北海道観光振興機構

道内各地の担当者がプレゼン

25年間人口が増え続けている全国でも稀有なまち、東川町。アイヌ文化伝承者を描いた映画「カムイのうた」を町が企画した。日本でもっとも早く紅葉が訪れる旭岳は9月15日から2週間が紅葉の見ごろに。写真文化首都を標ぼうする町内は紅葉に限らず「インスタ映えスポットだらけ」(ひがしかわ観光協会ウィルコック香奈子さん)。

北見市観光協会は冬期に、おんねゆ温泉―北見―網走―女満別空港間に「流氷シャトルバス」を走らせる。冬の周遊観光個人客を増やすことに加え、出張ビジネス客が多い北見市宿泊客がバスを利用することで「道東のワーケーションに定着させたい」(同協会の石井義和さん)。

レンタカー需要が多い道内観光に、NEXCO東日本が「北海道スマホスタンプラリー」と「道トクふり~ぱす」を設定。前者は約300カ所にスポット設け、スタンプを集めると特産品などが当たる。後者は、普通車で2日間8千円―7日間1万3700円の道内高速道が乗り放題。いずれも周遊を促す仕掛けだ。

来春話題をさらいそうなのが、北広島市に開業する「北海道ボールパークFビレッジ」。日本ハムファイターズのホームスタジアムだが、ホテルや公園、クラフトビールを醸造し提供するビアレストランなど「あらゆる世代が交流できる共同創造空間になります」(ファイターズスポーツ&エンターテイメントの眞鍋翔汰さん)。

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