辰年に“龍好き”集う 龍神村の未来を考えるパネルディスカッション/和歌山
今年の干支、辰年にちなんだイベント「龍好きの集い」がこのほど、和歌山県田辺市龍神村で行われた。村づくりを行う龍の里づくり委員会(伊藤研治委員長)が主催したもので、会場の龍神市民センターには県内外から70人が参加した。
「龍のパワーを感じ・語り、龍神村の未来を考える」をテーマにパネルディスカッションなどを実施。講談師の旭堂南龍さん、龍画家の絵獅匡(えし・まさ)さん、万博ドラゴンイニシアティブプロジェクト実行委員長の中井徳太郎さん、龍神村を代表して季楽里龍神の小川さださん、田辺市の真砂充敏市長の5人が意見を交わした。
南龍さんは「地域をおこしていく上で最も大事なことは、それぞれの意見を聞き合うことです。風通しをよくし、足の引っ張り合いというマイナスの要素を排除したところから始めることを重視すべきだと思います」。
絵獅さんは「ドラゴンミュージアムに龍神神社をつくると聞いています。神社の天井に龍の絵を描いてみたい。そこに多くの人が訪れることになれば」。
中井さんは「龍神村には豊かな自然など人を引き付けるポテンシャルがあります。ただそれだけではわかりにくいので自然のパワーを体感できるということを教えるインストラクターが必要」。

龍を感じながらパネルディスカッション
真砂市長は「龍を知らない人はいませんが、見た人もいません。龍ほど架空のものでありながら人々に認知され畏敬の念を持たれているものはありません。龍神村はその龍を冠にした場所なので、それをテコにして関係人口を増やしたい」。
小川さんは「移住してきた人たちから私たちが気づかなかった龍神の魅力を教えてもらうことが多いので、その外部目線を大事にして、誇れる地域として子どもたちに伝えたい」と語った。
このあとパネリストと参加者を交えたワークショップが行われたほか、南龍さんによる龍にまつわる講談「女白浪 黒雲の辰(おんなしらなみ くろくものたつ)」が披露された。
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