地域の英知と縁を次章へ 北前船交流拡大機構と地域連携研究所、合同新年会開く
江戸から明治期にかけて日本海の海運を支え、人や文化、知を運んだ北前船。その精神を現代に受け継ぐ北前船交流拡大機構と地域連携研究所は1月16日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で合同新年会を開催した。全国の自治体首長や中央省庁幹部、観光・交通・メディア・民間企業関係者ら約150人が参加し、地域間交流のさらなる拡大と次期フォーラム開催地・新潟への期待を共有する場となった。
主催者あいさつでは、北前船交流拡大機構の岩村敬会長と森健明理事長代行が、長年積み重ねてきた人的ネットワークの広がりに触れ「フォーラムを一過性で終わらせず、地域に具体的な価値を生み出していきたい」と強調。昨年11月に内陸の長野県松本市で初開催されたフォーラムの成果を踏まえ、地方同士が直接つながる意義を改めて確認した。
来賓として登壇した国土交通省の水嶋智事務次官は、北前船フォーラムが観光庁設立以前から交流人口拡大を見据えてきた点を評価。「分断や対立が指摘される時代だからこそ、寄港地同士のつながりが波を乗り越える力になる」と述べ、ネットワークのさらなる発展に期待を寄せた。
観光庁の村田茂樹長官は、地方と地方の交流こそが観光の本質だとし「地方にはまだ大きなポテンシャルがある」と強調。オーバーツーリズムが課題となる中で地方誘客の重要性に言及し、北前船の取り組みが地域分散型観光の象徴であるとの認識を示した。

約150人が参加した新年会
会場では音楽や映画紹介などのエンターテインメントも行われ、和やかな交流が続いた。終盤には10月開催予定の「北前船寄港地フォーラム新潟大会」の概要が発表され、県内関係者が食文化や歴史資源を紹介し来訪を呼びかけた。閉会時には「交流の積み重ねこそが地域の力になる」との言葉とともに、新潟大会の成功を祈念して一本締めが行われた。
北前船の理念を軸に、地方と地方、そして海外を結ぶ新たな連携の広がりを印象づける新年の集いとなった。
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