楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

奈良県と大阪観光局が連携 万博見据え広域ルート構築

24/05/31

奈良県(山下真知事)と大阪観光局(溝畑宏理事長)が5月14日、大阪・関西万博を契機とした両地域の観光振興を推進するため連携協定を締結。奈良県橿原市の県総合庁舎で、山下知事と溝畑理事長が出席し締結式を行った。

協定は①大阪観光局が持つ観光データを利活用し、戦略的な観光施策の立案や観光マーケティングを実施すること②奈良県中南部(中南和地域)に、インバウンドのラグジュアリー層を主ターゲットとした高付加価値のコンテンツの開発と受入環境を整備すること③奈良県にナイトタイムエコノミー(夜観光)を創出すること④大阪の都市型観光と奈良の歴史文化遺産やスピリチュアル性を組み込んだ広域観光ルートを開発―などを盛り込んだ。

締結式で山下知事は「観光データの利活用や高付加価値の商品開発に長けた大阪観光局と連携し、レベルアップを図りたい。県内に港や空港はないので、大阪の賑わいと本県の資源をつなぐことで相互に補完できます。インバウンド需要の開拓に努めたい」と話した。

溝畑理事長は、「中南和地域は世界のトレンドであるスローな旅にぴったり。地元の人と交流、触れ合いながらスピリチュアルな体験をラグジュアリー層に訴えたい。世界に向けて『今こそ奈良』とプロモーション展開します」とした。

奈良県と大阪観光局が連携

せんとくんと山下知事(左)、
溝畑理事長とミャクミャク

今回の協定を受け、大阪観光局から奈良県へデータ分析に長けたスタッフを非常勤職員として派遣するほか、中南和地域の古民家を活用した宿泊施設の開業や、大阪と奈良を周遊するデジタルスタンプラリーの実現などに取り組む。

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
新・観光スタイル打ち出す三重伊勢志摩

伊勢神宮をはじめ、数多くの観光スポットが点在する伊勢志摩。秋の本格的な観光シーズンを控え、...

「天領」大分日田・天ヶ瀬で温故知新の旅

4―6月に展開されていた「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」は地域に“あた...

観光先進地・岐阜下呂が贈る心にしみる旅

持続可能―。地域の維持、そして未来への発展に向け各地で取り組みが進むが、岐阜県下呂市が展開...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ