阪南市を盛り上げる! 浪花酒造、新ブランドでCF募る/大阪
享保元年(1716年)創業で、大阪府下最古の老舗酒蔵の浪花酒造(阪南市)が新ブランド「善酔(よいよい)」を立ち上げる。第1弾は阪南市商工会公認キャラクター緑川さくらとコラボした低アルコールスパークリング清酒「さくらスパークリング」を製造。阪南市の活性化も見据え9月24日から、クラウドファンディング(CF)サービスのMakuake(マクアケ)を通じて応援購入資金を募る。
浪花酒造では、日本酒市場が縮小するなかで、若年層の一人飲みやインバウンドに活路を見い出そうと新商品として低アルコールのスパークリング清酒を開発。同じ泉州地区の堺市美原区産の古代米を用いることで希少性を高めると同時に、ラベル掲載したQRコードを読み込むと“萌えキャラ”の緑川さくらの動画を見ることができる。動画には、さくらの乾杯の発声などがあり、アニメ好きをはじめ若者の一人飲みを楽しく演出する効果を目論んだ。加えて、ラベルは春夏秋冬と作り分け、アニメファンをはじめ購入者の収集欲を刺激するねらいも。
また、関西国際空港のおひざ元でありながら訪日観光客の立ち寄りが少ないことから、海外にも人気があるアニメによる訴求力、スパークリングワインなどに親しみがある外国人にも需要が見込めると判断した。
動画制作は阪南市の「いらすとぷらす」と協働。市役所や商工会も巻き込み、市の活性化につながるツールとして売り出していく。さくらスパークリングはアルコール度数8度程度、内容量375㍉リットルの予定。
浪花酒造の成子善一さんは「先祖代々つないできた300年の歴史を、次の300年につなげる第一歩として、クラウドファンディングに臨みます。日本酒という文化が絶えぬよう、トレンドも加味しながら持続可能な製造・販売を行なっていきたいと考えています」と話している。
CFのURLは、https://www.makuake.com/project/naniwasyuzo/。
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