誰もが安全快適に参拝 勝尾寺、モビリティ「WHILL」導入
大阪府箕面市の勝尾寺が11月26日から、免許不要の近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を導入した。高低差46㍍、8万坪の広さを誇る8万坪の境内を誰もが快適に参拝できるよう無料で貸し出す。寺院で同種のモビリティを導入したのは勝尾寺が初めてで、同寺の小嶋隆文副住職は「障がいの有無や年齢、国籍を問わずあらゆる人がお参りできるよう、未来の参拝のカタチを示せた」と話している。
ウィルは、WHILL社が開発した近距離モビリティ。勝尾寺では、オムニホイールや高出力モーターにより段差や悪路にも対応する走破力と、後輪を軸に一回転できる小回り性能を兼ね備えるモデルC2を3台導入した。同社によると、最高速度を時速4㌔に制御し坂道が多い勝尾寺境内でも安心して移動できるほか、操作と制御は片手でコントール。コントロールバーは左右置き換えることもできる。導入に当たっては同社が設定しているリース制度を利用し、定期点検などもセットされていることから初期費用が軽減されているという。
導入初日にはメディア関係者が試乗したほか、一部参拝者も体験。箕面市内から家族・友人とともに参拝に訪れた高齢の男性は「少し乗れば操作に慣れ、楽しいですね」と話していた。
勝尾寺は紅葉や花の名所として知られ、境内の至るところに置かれたダルマなど写真映えスポットとしても国内外から数多くの参拝者が訪れている。ただ、参拝入口から本堂まで高低差がある長い距離を歩かなければならず、これまで体力や足腰への不安から参拝をあきらめて入口付近で待っている姿も見られたという。
小嶋副住職は「今までも車いすで参拝に来られる方もいましたが、その場合は介助する人が坂道を押したいへんだったと思います。介助者にもゆっくりと参拝してもらえると思います」。無料で貸し出し、近くもう1台増車を予定しているほか事前予約制も検討するとしている。
なお、貸し出しは8―17時(土曜18時、ライトアップ期は20時30分まで)。参拝入口で受け付け、操作方法はスタッフが説明する。
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