「パンツを脱いだあの日から―」 5月21日に大阪市内で出版記念講演会
「パンツを脱いだあの日から―日本という国で生きる」(ごま書房新社)というユニークなタイトルの本がネット書店の売れ筋ランキングで上位にランクされるなど話題になっている。著者は、バングラデシュ出身で大阪に在住するマホムッド・ジャケルさん。5月21日には、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで出版記念講演会が開かれる。
ジャケルさんはバングラデシュの独立前夜に生まれた。苦労を重ねながら、ドラマ「おしん」を見て日本に憧れた。地元の短大を卒業後1994年に来日。現在は会社員として働く傍ら、留学生を支援するために東奔西走する。
著作のタイトルは来日後初めて訪れた銭湯での体験から。男性でも人前で裸になることはないイスラム教の教えから、銭湯でもパンツをはいたまま入浴しようとしたという。ところが、番台のおばちゃんから「パンツを脱ぎなさい」と指摘される。ジャケルさんはしばらく逡巡した後、意を決してパンツを脱いだ。それは、母国の文化や習慣、プライドが崩壊した瞬間であったと同時に、生まれ変わった瞬間でもあった。それから28年。異文化に直面しながら奮闘したジャケルさんの半生が綴られている。
出版記念講演会は5月21日11時から。異文化を理解し考えるきっかけになるジャケルさんの講演などが行われる。参加費は1人1千円。一部は、困窮するバングラデッシュからの留学生支援に充てられる。定員は170人。オンライン(ZOOM)でも聴講できる。
同日14時から、ホテルアウィーナ1階レストランで出版記念パーティーもある(参加費1人4千円)。
参加申し込みは14日までに、ここから必要事項を記入して申し込む。
- 「日本の底力」―和田観光庁長官と刀・森岡CEOが対談 インバウンドサミット2022、7月2日に開催(22/06/17)
- 5月の訪日客 コロナ前の9割減続くが、2カ月連続で10万人超え(22/06/16)
- 観光庁、訪日客受入再開へ受入対応ガイドラインを策定 旅行会社や宿泊業へ遵守求める(22/06/07)
- 政府、訪日外国人旅行者の受入を再開 清野JNTO理事長が歓迎コメント(22/05/27)
- 事業の高収益化へ「学び」と「実践」を やまとごころ、「観光バリューアップ実践会」を立ち上げ(22/05/19)