楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

田端観光庁長官 Go to キャンペーン開始は「8月の早い段階」

20/06/18

田端浩観光庁長官は6月17日に開いた定例会見で、コロナウイルス感染症の影響で疲弊する国内観光産業を支援する、「Go to トラベル・キャンペーン」について、「8月の早い段階での事業開始を目指す。感染症の専門家の意見も踏まえ、効果的な事業の実施に努める。キャンペーンの期間は6カ月程度」などと話した。

田端観光庁長官

キャンペーン開始時期について、5月20日の定例会見では「2カ月前後先」と、7月下旬の見通しを示していた。当初、経済産業省が、キャンペーン実施主体となる運営事務局に一括して支払うとしていた委託費用が、巨額すぎると国会で問題視され、公募方法が抜本的に見直されたことが影響した。

ただ、「8月の早い段階での事業開始」についても、準備が整い実際に旅行の適用期間が始まるのか、適用期間が告知されるだけにとどまるかは流動的だ。

キャンペーンの概要は、宿泊旅行や日帰り旅行について、1回あたり費用の半額を上限に、最大2万円を国が補助するというもの。補助は7割程度を宿泊・旅行代金に、3割程度を旅行先で使える地域共通クーポン券の配布にあてる。利用回数に制限を設けないことで、旅行者が一時期に集中しないよう、適用される6カ月間にバランスよく活用してもらう狙いがある。

会見で田端長官は、「全国5万の宿泊施設、1万の旅行業者、(地域共通クーポンの対象となる)数十万以上の土産物屋、交通機関などが参加する1兆3500億円の大規模事業です。事務局の業務は、全国での事業説明会開催、事業者の参加登録、2-3億枚のクーポン印刷、利用実績の報告、精算業務、メディアを通じた広報など多岐にわたります」と話し、短期間での準備の難しさにも言及した。

観光庁は6月16日から、Go Toトラベルキャンペーンの運営事務局の公募を開始している。受付期間は6月29日まで。運営事務局が決まるのは7月上旬の見通しで、8月開始に向けた準備の時間は長くない。

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ