20年の国際旅行者数は74%減 UNWTO「世界の観光は史上最悪の年」、影響長期化も懸念
21/02/19
国連世界観光機関(UNWTO)によると、2020年の国際旅行者数は前年比74%減だったことがわかった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が大きく響いた。世界の入国数は同10億人の減少。2009年の世界経済危機時は4%減と比較しても前例のない需要減で、「世界の観光は史上最悪の年」としている。
国際観光収入は、約1兆3千億米ドルの損失。09年と比べても11倍以上の損失となり、観光関連では中小企業を中心に1億―1億2千万人程度の雇用損失があったという。
現状、各国では渡航制限措置が敷かれているが、ワクチンの普及に伴い、世界の観光は緩やかながら回復すると期待されているが、最新のUNWTO専門家委員会の調査では慎重な見通しを示す。今年2021年は回答者の45%が昨年に比べて改善すると予測したものの、30%は悪化すると回答した。回復が22年とする回答は昨年10月の調査では21%だったが、50%まで増加するなど、慎重な姿勢が増している。
また、コロナ以前の19年の水準に戻る時期についての質問に対し、43%が23年、41%が24年以降に戻り始めると回答するなど影響の長期化を県年する声も多い。
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