国内旅行はマイナス15と低調 JATAの3月期旅行DI
日本旅行業協会(JATA)の3月期(1―3月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)はマイナス15で前期(10―12月)より11ポイント減少した。海外旅行は変動なしのマイナス16、訪日旅行は9ポイント減の5。全体的にやや停滞ぎみの結果となった。
国内旅行は、国内旅行ホールセラーがマイナス17ながら16ポイントの大幅な回復。反対にリテーラー1は40ポイント減のマイナス19に大きく下落した。
エリア別では九州が11ポイント増、愛知・三重・岐阜が5ポイント増、九州と沖縄・奄美が4ポイント増と回復したが、四国、山陽・山陰が下落。団体旅行は下降、個人旅行は上昇傾向と前期と反転した。旅行会社からは「九州が前年に増していいが、北陸・関西が苦戦」「団体が低調、ネット予約への移行が進む」などの声があがった。
国内の次期(4―6月)DIは、12ポイント上昇してマイナス3との見通し。
海外旅行は業種別では海外ホールセラーが19ポイント増のマイナス25、リテーラー2が15ポイント増のマイナス24と大幅に回復。リテーラー1とネット系旅行会社が大幅に下落した。方面別では韓国、ヨーロッパ、ミクロネシアが回復、ハワイやアジアも上昇するなど概ね好調だった。
次期DIの見通しは6ポイント上昇してマイナス10。
訪日旅行は、ネット系旅行会社が67ポイント増の67、リテーラー2が15ポイント増の15と上昇したが、訪日旅行系旅行会社、インハウスが低調だった。方面別では東北、甲信越・北陸、ゴールデンルートが上昇した。次期DIは横ばいの5。
調査は4半期ごとに実施。JATA会員など297社が回答した。
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