【観光業界リーダー年頭所感】東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 丹羽俊介 氏
年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平素より、JR東海グループに対しまして格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年は、安全の確保を最優先に、サービスの一層の充実、社員の業務遂行能力の向上、設備の強化に取り組みました。その上で、最新のICT等の技術を活用して効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力の再強化に取り組みました。
東海道新幹線については、「のぞみ12本ダイヤ」を活用して、2025年大阪・関西万博の開催も踏まえ、需要にあわせた弾力的な列車設定を行いました。また、N700Sの投入、地震対策、大規模改修工事、新たな降雨運転規制の指標の導入等を進めました。在来線については、「しなの」、「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせた弾力的な増結や増発を行い、また、通勤型電車315系の投入を完了するとともに、地震対策、降雨対策等を進めました。
営業施策については、「LINEからEX」サービスのほか、「ひだ」のチケットレス乗車サービスを開始するなど、ネット予約・チケットレス乗車の拡大を図りました。
中央新幹線については、都市部トンネル、山岳トンネル、駅等の各種工事を精力的に進めました。南アルプストンネル静岡工区については、トンネル掘削工事の早期着手に向け静岡県等と対話を重ねており、静岡県が示した「対話を要する事項」のうち、大井川の水資源に関する全ての項目の対話が終了しました。また、10月に物価等高騰や難工事への対応等に伴い品川・名古屋間の総工事費が11・0兆円に増加する見通しとなり、これを受け、一定の前提を置いて試算した結果、工事資金を確保し、健全経営と安定配当を堅持できることを確認しました。
高速鉄道システムの海外展開については、台湾高速鉄道について、N700Sをベースとした新型車両導入等に関する技術コンサルティングを引き続き実施するなど、着実に取り組みました。
鉄道以外の事業については、JRセントラルタワーズ開業25周年に当たり、これまでのご愛顧に感謝を示す記念キャンペーン等を実施しました。また、当社グループとして関西地区において初めてのホテルとなる「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」を開業しました。
当社を取り巻く環境が変化している中、引き続き、経営体力の再強化という進化・変革にグループ会社を含む社員が一丸となって果敢に挑戦していく考えです。そのため、迎えた2026年も、安全を最優先として、諸施策を力強く進めます。
まず、鉄道事業については、引き続き災害対策をはじめとした安全対策を着実に進めます。新幹線では、N700Sの投入やグリーン車よりもさらに上質な設備・サービスを備えた新たな上級クラス座席(個室タイプ)を導入し、在来線では、383系の後継車として、385系の量産先行車を新製して走行試験を開始します。
営業施策については、一層の収益拡大を図るほか、TOICAのモバイルICサービスを開始します。
中央新幹線については、引き続き「工事の安全」「環境の保全」「地域との連携」を重視しながら、早期の開業を目指して全力で取り組みます。
鉄道以外の事業については、「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」の開業や既存ホテルのリブランドに注力するなど、引き続き事業拡大に取り組みます。
このように当社は、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念をより高いレベルで実現させ、すべてのステークホルダーの皆様からの信頼を高めて持続的な成長を目指していく所存です。
本年も皆様のご健勝を心からお祈りし、引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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