知事に補助金支援を要望 和歌山県の旅行3団体
一般社団法人全国旅行業協会和歌山県支部(桃原哲生支部長=阪和ワールドツーリスト)、一般社団法人和歌山県旅行業協会(小山哲生会長=日高観光)、協同組合和歌山県旅行業協会(小山哲生理事長=同)の3団体は5月12日、和歌山県の仁坂吉伸知事に「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う補助金の陳情書」を提出した。
陳情書には「県境を跨いでの移動の禁止など旅行者の動きが制限され、そのあおりが我々旅行業に携わる事業者を直撃し『売上ゼロ』の日々を悶々と過ごしております」と、和歌山県からの認可を得て県民の豊かな暮らしに寄与すべく事業を進めてきた県内56社の旅行会社が、危機的な状況であることを訴えた。
加えて、和歌山県独自の支援策に感謝しつつ「世間では飲食・宿泊業ばかりがクローズアップされていますが、その陰で最大の被害を被っているのが旅行業で、補助金の支援をぜひともお願いいたします」と要望している。
桃原支部長は「我々の収入は皆無で、このままでは固定費ばかりがかさみ、事業を継続していく見通しが立ちません」と話し、支部会員の総意のもと補助金の陳情書を提出したことを伝えた。
この日は和歌山県商工観光労働部観光局の中島寛和局長に陳情書を渡し、仁坂知事に届けてもらうよう依頼した。

中島観光局長に陳情書を手渡す桃原支部長(左)
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同日、和歌山県への陳情書提出の前に、一般社団法人全国旅行業協会和歌山県支部、一般社団法人和歌山県旅行業協会、協同組合和歌山県旅行業協会は、2020年度通常総会を開いた。
今年は新型コロナウイルス感染予防対策のため、書面議決総会として開催し、前年度の事業報告から新年度の事業計画および予算はいずれも原案通り、承認された。なかでも新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい経営環境にある会員のため、今年に限り年会費を半額に減免することも決めた。
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