KNT―CT中間決算、68億円の赤字計上も損失幅は縮小 通期売上高予想では旅行回復遅れで下方修正
21/11/12
KNT―CTホールディングス(米田昭正社長)は11月10日、2022年3月期の中間決算を発表した。売上高は前年同期比262・7%増の575億4600万円、営業損失は84億8300万円、経常損失は59億2500万円、純損失は68億5300万円を計上。赤字決算が続くが、売上高は回復傾向、損失幅も前年より縮小された。
コロナ禍が長引き、海外旅行や訪日旅行は回復せず、国内旅行も緊急事態宣言発出などで厳しい状態が続いた。オンラインツアーや近隣地域への旅行、感染対策を徹底的した修学旅行などの販売に注力。東京オリンピック・パラリンピック需要や、PCR検査や新型コロナウイルスワクチン接種の受付など旅行業以外の業務受託もあり、売上確保に努めた。
この結果を受け、通期の業績予想は、売上高は5月に発表していた1800億円から1500億円に下方修正。旅行需要の回復が想定よりも遅れ、今後もコロナ「第6波」への懸念が払しょくできないため。
営業損失は140億円のまま据え置きで、純損失は148億円から130億円に引き上げ。雇用調整助成金等の助成金収入が計上できる見込みであることや、事業構造改革による人件費、事務所賃借料などのコスト削減が進んだことが理由という。
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