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鉄旅オブザイヤー2021グランプリ、JTBが受賞 「3つのJ」コラボでめぐる北海道の旅

22/04/27

国内の優れた鉄道旅行を表彰する「鉄旅オブザイヤー」の2021年度グランプリにJTBの企画「貸切列車HOKKAIDO LOVE!ひとめぐり号で行く 秋の北海道4日間」が選ばれた。

同賞は、鉄道旅客協会らでつくる鉄旅オブザイヤー実行委員会が主催し、JR各社や日本民営鉄道協会、日本観光振興協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会が後援。旅行会社がつくる鉄道旅行商品を顕彰することで「鉄旅」の魅力を発信することを目的としており、今回で11回目を迎えた。

今年度の応募総数は83作品。「旅と鉄道」名誉編集長の芦原伸さんが委員長、トラベルニュースat本紙コラム「未来への道標」でおなじみの井門隆夫さんらが審査員を務めた。4月20日にさいたま市大宮区の鉄道博物館で結果発表と授賞式が行われ。当日の投票でグランプリを決定した。

グランプリの「秋の北海道4日間」は、団体旅行のエスコート部門賞も獲得。JTBとJR北海道、JALの「3つのJ」によるコラボレーションツアーで、最新の特急列車を貸し切りで北海道を周遊しながら、車内ではJALの「ふるさとアンバサダー」「ふるさと応援隊」によるメッセージアナウンスや地域の特産品の販売、停車駅では地域の人による出迎えやお見送りなどの交流も楽しんだ。

審査員からは「思いっきり北海道を旅したいというニーズに応え、長時間の移動でも飽きさせないイベントや地域との触れ合い、おもてなしなど多くの事業者や各自治体が協力し合って完成したツアーは調整も大変だったかと。それを乗り越えた分、関係者のツアーに対する愛みたいなものを参加者も感じながら旅をしていたのだろう」など高評価を得た。

鉄旅オブザイヤー

「鉄旅オブザイヤー2021」受賞者の皆さん

そのほかの各賞は次の通り。

パーソナル部門賞(個人旅行=近畿日本ツーリスト「『伊予灘ものがたり(道後編)』に乗る5つの列車で四国一周の旅」▽DC部門賞=JR東日本びゅうツーリズム&セールス・JR東日本盛岡支社「釜石線・三陸鉄道直通『銀河リアス号』で行く”里と海のイイトコ取り”ツアー」▽鉄っちゃん部門賞=日本旅行「271系新型ハローキティはるかで行く車両基地入線日帰りの旅」▽国土交通省鉄道局長賞=JTB「通って深まる旅の旅情、何度も通って地元の人々と心通わせる新しいスタイルの旅 いわて 三陸鉄道 通い旅」▽審査員特別賞=南海国際旅行「南海・鉄たびシリーズ第35回 紀州路ローカル線 鉄道遺産めぐりの旅」

また、一般部門で募集した「夢の鉄道旅行企画」で「ベストアマチュア賞」を、渡邊瑞貴さんによる京都市への作品「『江戸時代にタイムスリップ!』東海道新幹線で行く―東海道五十三次 聖地巡礼の旅」が受賞した。

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