売上高79・5%増、5四半期連続で黒字に―連結業績予想も利益上方修正 KNT―CT・23年3月期第3四半期決算
KNT―CTホールディングス(米田昭正社長)は2月9日、2023年3月期第3四半期(22年4月1日―12月31日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比79・5%増の1884億160万円、営業利益は前年同期の77億5800万円の赤字から85億1800万円の黒字に、経常利益も同44億7200万円の赤字から90億4500万円の黒字に転換。純損益も58億500万円の赤字から90億7700万円の黒字となるなど21年度第3四半期以降は5期連続の黒字となった。
旅行業務ではコロナ第7・8波の影響もあったが、全国旅行支援など需要喚起策の効果で国内旅行が回復。感染対策を徹底しながら修学旅行など団体旅行、国内個人旅行の催行に努め、近畿日本ツーリスト、クラブツーリズムでは全国旅行支援や県民割を活用したツアーの販売拡大に注力した。海外旅行では5月から各方面へのツアーの販売を再開させた。
また、大河ドラマ館など観光施設の運営や新型コロナウイルス関連業務を受託するなどBPO事業を拡大。自治体との連携強化に努めたほか、PTA業務のアウトソーシングサービスなどにも取り組んだ。費用面では事業構造改革に伴う販管費の削減も進めた。
第3四半期の実績を踏まえ、通期の連結業績予想を修正。売上高はコロナ第7・8波の影響で前回予想の2590億円から2440億円と下回ったが、BPO事業の拡大と販管費削減の効果で営業利益は40億円から80億円、経常利益は40億円から85億円、純利益は40億円から80億円へと上方修正した。

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