一社和旅協は古市新会長(野鉄観光) 県観光ブランディングに呼応
一般社団法人和歌山県旅行業協会(板橋豊勝会長=紀和観光案内所)と協同組合和歌山県旅行業協会(青木査稚子理事長=トラスト旅行)は5月23日、和歌山市の紀三井寺ガーデンホテルはやしで2023年度総会を開いた。役員改選では一般社団の新会長に古市啓悟さん(野鉄観光)が選出され、協同組合の理事長は青木理事長を再選した。今総会には、昨年の知事選で当選した岸本周平知事が出席した。
一般社団の総会では岸本知事が「和歌山県観光のブランディング化を進めています。熊野、高野山に代表される精神性のほか持続可能性、物語性などがあり、他府県にはない和歌山ならでは素材だと思っています。観光力をつけて国内外の人たちに来ていただきたい」とし、旅行業との協力関係で、観光施策を推進する重要性を訴えた。
古市新会長は「コロナ禍から脱却の兆しが見えてきた段階でOTAは130%、航空業は90%、旅館ホテルは105%、JATA加盟旅行業は80%まで回復してきたという報告があります。中小旅行業の数字が出ていないのは、まったく回復していないという証だと認識しています。この3年半、苦渋の時代を経てきた会員の皆さんの懐が少しでも温まるよう活動していきたいので、ご支援とご協力をお願いしたい」と抱負を話した。

県や観光庁との連携が深まったと
話した組合の青木理事長
続いて行われた協同組合和歌山県旅行業協会の総会で青木理事長は「この1年、会員の皆さんに役立つ旅行業協会として、諸々の施策の対応や陳情を含めて和歌山県庁へ足繁く通わせていただきました。その甲斐あって観光関係部署の人たちと和歌山県観光について話し合う場が増え、今夏から始まる観光庁からの承認事業に参画させていただくことにつながりました。『わかやまリフレッシュプラン・セカンド』の広告にも参加でき、県との連携が深まっています」と官民連携への取り組みを報告した…
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