25年度は1300億円目標 全旅・中間社長が株主らに宣言、「地域創生室」も開設
全旅(中間幹夫社長)の第52期株主総会が6月23日、東京都中央区のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで開かれた。総会後の懇親会には、株主のほか来賓や取引関係先も含め約150人が出席した。役員改選で再選し6期目を迎える中間社長を支える新体制も席上で発表された。
はじめにあいさつした中間社長は「昨年、大阪での株主総会後の懇親会の場で2024年度の目標を1千億円とお約束しました。皆様のお陰で1千億円を超えることができ、今年度の目標数値は1300億円に設定したいと思います」と宣言。
また西日本支社に「地域創生室」を設けることを明言し「旅行業界は一本足打法では厳しい時を迎えています。3―5年後を見据えて、皆様方と新しい道を切り開いていきたい」と話し、旅行業の新事業として地域創生をもう一つの軸としていく意気込みを示した。

株主総会後の懇親会で
来賓としてあいさつしたANTAの近藤幸二副会長は、前期の業績に対して中間社長や役員、スタッフのアイデアと戦略と団結の集大成として現れたと賛辞を送り「毎年のように業績を上げる旅行業界の企業はまずないのではないか」。一方で観光産業が自動車産業に次ぐ市場規模に成長している中で旅行会社離れを危惧。「全旅と力を合わせて旅行業の新しいスタイルをつくっていきましょう」と呼びかけた。
前期から始まった全旅クーポン取扱高表彰では全国第2位だった岡山県のリョービツアーズの中原伸介代表取締役COOに中間社長から表彰状と賞金50万円が贈られた。中原COOは「社員一人ひとりが全旅クーポンを発券したことが全国2位になれた要因。来年はインバウンドにも力を入れて1位になるようがんばっていきたい」。なお、1位はシンファート(大阪府吹田市)。
このあと、日本旅行の秋山秀之取締役兼常務執行役員の乾杯の発声で懇親を深めた。
【役員(敬称略)】 代表取締役社長中間幹夫(鹿児島県)▽取締役副社長日野俊英、小林裕一(昇任、新潟県)▽専務取締役松本和英(昇任、北海道)▽常務取締役三浦達雄(昇任、山形県)、赤司大介(昇任、熊本県)▽取締役梶田雅彦(埼玉県)、濱田千秋(新任、東京都)、森川雅史(愛知県)、岡本浩史(大阪府)、武下孝司(山口県)、吉岡真佐人(高知県)▽監査役酒井一則(栃木県)、半田初幸(山梨県)、小倉譲(新任、兵庫県)▽常務執行役員渡部英▽執行役員中森万登(新任)。
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