旅行業の「高付加価値化」への挑戦 JATA経営フォーラム、2月27日からウェブ配信
日本旅行業協会(JATA)は2月27日、旅行業経営を考える機会として、第32回「JATA経営フォーラム2024」のウェブ配信を始める。テーマは「旅行業の『高付加価値化』への挑戦」で、対象者は経営層を中心としたJATA正会員、協力会員、賛助会員および観光関係団体所属の職員。無料で視聴ができ、約5千人の視聴を見込む。旅行業界が大きく課題として掲げるDX化の推進、質的転換による高付加価値化への実現、人材不足への対応策など全11プログラムを用意し、視聴者と共に課題を考える機会を設ける。4月5日まで配信する。
フォーラムでは髙橋広行会長のメッセージをはじめ、基調講演や特別講演、セミナー、パネルディスカッションなど計11プログラムを用意する。
基調講演は、デロイトトーマツグループ執行役でデロイトトーマツインスティテュートの松江英夫代表が「『価値循環』が日本を動かす~人口減少下に求められる旅行業の新成長戦略~」をテーマに話す。人口減少化が進み付加価値を高める成長への発想の転換が求められる中、付加価値を高める「価値循環」のコンセプトに基づき旅行業界が進むべき方向性を提言する。
セミナーは、DX、コンプライアンスに関するセミナーを実施。DXセミナーでは、ネットコマース代表取締役の斎藤昌義氏が「DXの本質とこれからのビジネス」をテーマに、旅行業でどのようなDX化が必要かを伝え、ビジネスにつながる話をする。コンプライアンスセミナーでは、畑法律事務所弁護士の小池修司氏が「不正事案のリスクと未然防止」をテーマに、旅行業界を含めた過去の不正事案と発生理由などを紹介するほか、不正事案発覚時に成すべきことを伝える。
パネルディスカッションは、国内旅行、訪日旅行、海外旅行、SDGsをテーマに行われる。このほか、職場づくりやユニバーサルツーリズムに関する話が視聴できる。
事前登録URLは、https://form.qooker.jp/Q/auto/ja/forum2024/2024/。
JATA総務部の鈴木俊哉担当部長は、4年目となるウェブ開催の意義について「多くの経営者層や、すべての階層の方が見られる場となる。一方で、リアルであれば交流の機会となる。方法は今後も協議していく」と話しつつ、多くの人の参加を呼び掛ける。

鈴木担当部長
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