フェリーさんふらわあ2隻 内航船省CO2格付で最高評価を取得
国土交通省は7月15日、フェリーさんふらわあ(大分県大分市)が運航予定の日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあくれない」と「さんふらわあむらさき」など6隻に、内航船省エネルギー格付制度で最高評価の5つ星を付与した。
同省では、内航海運のCO2排出削減目標である「2030年度に2013年度比でCO2を157万トン削減」を達成するため、船舶の省エネ・省CO2効果を「見える化」し、評価する「内航船省エネルギー格付制度」の運用を、今年3月から開始した。
評価の対象は、1990-2010年に建造された同サイズの船舶と比較した、CO2排出量の削減率。0-5%減の1つ星から、削減率20%以上の5つ星まで5段階で評価し格付けする。5月にはケミカルタンカー2隻に、初の認定として5つ星を付与した。
格付けを得ると、船体やパンフレットなど、セールスツールにロゴマークを使用できる。
はじまったばかりの制度だが、今回、「さんふらわあくれない」と「さんふらわあむらさき」はフェリーとして初めての5つ星取得となった。
同省海事局海洋・環境政策課では「環境に配慮したフェリーということで、利用者に選択してもらえれば」と話し、旅行手段を選ぶ1つの要素にしてほしいと期待する。
内航船は国内の港から港へと人や物を運ぶ船で、国内には約5000隻ある。フェリーのほか、離島を結ぶ旅客船なども省エネルギー格付の対象で、海洋・環境政策課では内航海運事業者に制度活用を呼びかけている。
審査は建造中の船舶も対象になる。「さんふらわあくれない」と「さんふらわあむらさき」は、2022年末から2023年前半にかけ、大阪-別府航路に就航を予定している。
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