HACCP事業に成果 滋賀県旅館組合、総会開き新理事長に前川さん(白浜荘)就任
滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合(山本清蔵理事長)はこのほど、草津市のホテルボストンプラザ草津びわ湖で2019年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選で山本理事長が退任し、新理事長に前川為夫さん(白浜荘)が就任した。
山本理事長は「2018年度は全国に先駆けて厚生労働省の補助金を用いた食品衛生法改正に伴うHACCP方式を取り入れた衛生管理事業に取り組み、中身の濃い1年だった」と述べ、HACCP事業に多くの組合員が参加し、有意義な事業になったことに感謝した。HACCP事業に取り組んだ組合員にはHACCPプレートを配布することも伝えた。
また組合事務所がある生衛会館の老朽化に伴う事務所移転について、跡地売却により建て替えられるマンションビルの1、2階部分が等価交換によって取得できたことを報告。今年12月には移転が完了し、新年は新事務所で迎えることができると話した。
民泊問題については「現在、滋賀県内では大きな問題もなく進んでいるが、住宅宿泊事業法の見直しの際には現行規制が緩和されることのないように各地域で注視していくことが必要なので、引き続き協力をお願いしたい」と呼びかけた。
前川新理事長は「佐藤良治前理事長から山本理事長へと引き継がれた理事長という大任を受けることになった。組合員の皆さんのお役に立てる情報を伝え、よりよい活動を続けていきたい。今年度も組合員の皆さんのご理解とご協力をいただきたい」と抱負を述べた。
今年度の事業は▽新規施設および非組合員施設に対して組合員加入勧誘を行う▽組合創立60周年事業=滋賀県のお土産を考えるプロジェクトの実施▽経営相談および設備資金のあっ旋などに取り組むことを決めた。
このあと組合創立記念事業として「写真で振り返る60年スライドショー」の上映、全国生活衛生営業指導センターの桑原廣美さんによる特別講演「生衛組合の歩み〜知っておきたい生衛法と生衛組合の成り立ち」が行われた。
懇親会では佐藤元理事長、山本前理事長、前川新理事長が壇上にあがってワインタワーで60周年を祝った。
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