小さな宿のインバウンド戦略 旅館山城屋/大分
24/10/29
インバウンド全国推進協議会会長で、大分県湯平温泉の旅館・山城屋の二宮謙児代表が「山奥の小さな旅館に外国人客が何度も来たくなる理由」(あさ出版)を上梓した。コロナ禍を乗り越えリピーターをいかに創出し地域活性化につなげるかをテーマとした書籍。グローバル化が加速する観光業界の取り組むべき新たなインバウンド戦略について「また来たくなる」をキーワードに提言する。
山城屋はコロナ禍が明けて、再び外国人客が訪れ連日満室。世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「日本旅館部門2024」では、満足度全国2位(アジアで17位)にランクインしている。
書籍では、これからの持続可能な観光業を目指していく上で必要な「受入態勢の整備」と「情報発信」の重要性について、一施設のみならず、著者が代表を務めるインバウンド全国推進協議会の活動や、会員の先進取組事例などの紹介。また、近年の新たな課題である「オーバーツーリズム」や「多様性」への対応についても触れている。
「宿泊客がほぼゼロとなった日々の暮らしのなかで、ささやかだけれど大切な『3つの宝』を見付けた。それは旅館業にとって最もかけがえのない『人と人とのつながり』であり、『二度三度と来ていただける』リピーター作りの原点ともいえるものだった。あらゆる産業に携わる人たちへ向けた幅広いメッセージとして取り組みを発信していきたい」と二宮代表。
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