ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢　10月1日、金沢に都市型ホテル開業

19/09/17

大和ハウスグループの大和リゾート（東京都江東区）は10月1日、金沢の伝統様式や工芸などを取り入れた都市型ビジネスホテル「ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢」を開業する。

1階ロビー

金沢の伝統様式や工芸を採り入れた都市型ホテル

石川県は、新幹線開通によるアクセスの良さなどにより、 2018年度の外国人延べ宿泊者人数は95万人超まで増加。兼六園や重要文化財に登録された「ひがし茶屋街」などの歴史のある景観・街並みや、能芸や加賀友禅などの伝統文化が継承されている。中でも、金沢市は国土交通省による「歴史まちづくり法」の第1号に認定された歴史的な市街地であり、人気を集めている。

1階ロビーに入る吹き抜け

「D-PREMIUM金沢」は、その“まちづくり”に合わせ、デザインの隅々に、金沢の情緒を取り入れる。伝統様式「木虫籠（きむすこ）」をイメージした外観、兼六園の「雪吊り」を連想する吹き抜けの照明、ロビーには伝統工芸である「加賀手毬」、「金箔」などを採用している。

「今後は同ホテルを皮切りに、地域の伝統や特色を反映したリゾートホテル感覚の都市型ビジネスホテルとして、「D-PREMIUM」ブランドを政令指定都市や中核都市において順次展開していく」と同社。

「ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢」の特徴

１．金沢の伝統文化を感じるデザインを採用

「ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢」では、金沢の加賀文化を感じられるデザインを採用する。外観には、金沢特有の伝統様式である格子「木虫籠」をデザインモチーフに採用するとともに、臙脂・藍・黄土・草・古代紫の五色で構成される「加賀五彩」を下層階に施す。ロビーには「兼六園の雪吊り」や「手毬」をイメージしたインテリア家具を採用する。2階の湯上りラウンジには、落ち着きのある写実的な草花模様を中心とした友禅柄の和傘を天井からつるし、インスタ映えする空間としている。女性浴場の浴槽には「加賀友禅」をモチーフにしたタイルを採用し、男性浴場には加賀藩祖前田利家公を祀った尾山神社のステンドグラスをモチーフにしたデザインにしている。

館内施設

２．インバウンドのお客様が安心するスタッフで対応

「ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢」では、日本人のみならず、増え続ける多くの訪日外国人旅行客が不便を感じないよう、外国語対応可能なスタッフや設備などを導入する。
スタッフは、英語・中国語をはじめ、 5ヵ国語以上に対応できるよう、外国語対応可能な従業員を7人配置し、最新の外国語翻訳機も導入する予定だ。

客室

３．金沢の伝統文化を体験できる「ソーシャルコーナー」を設置

「ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢」では、金沢の文化を体験できる「ソーシャルコーナー」を設置する。「ソーシャルコーナー」では、地元の企業などと連携し、金箔貼や着物体験などを実施する。創業400年近くになる地元酒蔵「福光屋」による酵母文化や日本酒に関するセミナー、創業100年になる「金箔屋さくだ」の金箔張りのほか、加賀友禅のこけし絵付けなど多数の体験を計画中だ。

●「ソーシャルコーナー」で予定する体験内容

１.金沢学院大学教授である画家の平木孝志先生による「金沢　茶の湯の歴史を知る」
２.「農商工連携アドバイザー石川」会長のつぐまたかこ先生による「秋冬の加賀野菜を知る」
３.金沢で最も長い歴史と伝統を誇る酒蔵「福光屋」による「発酵美体験」
＊開業後には上記の体験が予定されており、今後はほかにも地元名士や企業とのコラボレーションを数多く提案する。（有料予定）