東京のホテルから:有事に組合活動の大切さを再認識
昨年末より発生したコロナの影響で、年始以降少しずつ影響が出始めているなという印象でしたが、3月末の外出自粛要請以降、急激に売上が落ち込み、シフト調整、料金体系、感染防止措置等、休業も含めた当面の営業体制を検討しながら今に至ります。
ある程度、状況が分かってきた今現在、この状況は当面続くだろうと想定し銀行とも話し合った上で、ホテルの事業計画を現状に合わせて組み直さなければならないと考えております。
具体的には、現状に合わせた最善の時間制・料金体系を作り、売上予測を立て、それに対してのシフトを調整し、当面の現状に備えていく形です。特に、すでに問題になっておりますが、雇用調整助成金が終了する際にはさらなる失業者が増え、リーマンショック時の「派遣切り」といった雇用問題が発生した以上に、大きな労務トラブルの風が吹くと思いますので、今のうちにそれらに備えた従業員契約を進めたいと考えております。
こういった有事の際に、平時以上に今置かれている状況や、これからの予測といった情報、国への働きかけが大事になると考え、そういったためにも組合、また同業協会との情報共有が極めて大切だと感じました。
この時期をまずは私自身が元気で前向きに過ごし、貧すれば鈍するではなく怪我の功名となるよう、今、2011年の東日本大震災の年を思い出すのと同様に、2020年を思い返せるような過ごし方をしたいと考えております。
(渋谷・池袋のホテル経営者)
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