インバウンド復活も視野に 日本旅館協会関西支部連合会が総会
一般社団法人日本旅館協会関西支部連合会(岡本厚会長=不死王閣)は5月25日、大阪市港区のアートホテル大阪ベイタワーで2022年度通常総会を開いた。旅館の経営課題である生産性の向上や、インバウンド復活を見据えた市場開発など委員会ごとに今年度の事業計画を決めた。
岡本会長は冒頭のあいさつで「コロナ禍のなか、正副会長の皆さんと刻々と変わる状況や情報を共有するためグループラインを活用しました。情報収集がいかに大事かを知った3年間であったように思います。SNSが発達した中で、できるだけ多くの会員に迅速に情報発信できるようにしていきたい」と話した。
本部の浜野浩二会長がリモートであいさつ。1期2年で会長職を辞任することを伝えたあと、コロナ禍で陳情を国へ行っていることを報告した。
各委員会は今年度の主な事業を発表。総務企画委員会は旅館の魅力を発信し雇用につなげる活動や金融問題の集約・関係機関への陳情案の作成など。IT・キャッシュレス・生産性向上委員会はネット予約倍増セミナーの継続やIOT、ICTを利用した旅館ホテルの生産性向上事例の研究・紹介など。観光立国委員会は海外有力市場での商談会(キャラバン)実施するほか、インバウンド誘客のための市場開発と日本旅館ホテルのPRなどを行う。労務委員会は国内外の雇用についての調査および研究など。青年グループはウィズコロナ・アフターコロナを生き抜く適応戦略の研究、人材を育てるため離職率低下・従業員定着化の研究などに取り組む。
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総会終了後は、元朝日放送アナウンサーでサンカルパ代表取締役の三代澤康司さんが「ラジオから見える人とのつながり」と題し講演した。
三代澤さんは「最近のテレビは画面の文字化が多くなっており、文字を読むのに一生懸命な子どもが増えて、聞く力が衰えてきています。ラジオを聞いても何を言っているのかわからないという事例も。ラジオを聞くと脳が活性化され想像力が豊かになるので、ぜひラジオを聞いてください」と呼びかけた。
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