東大阪市とホテルセイリュウ連携 万博見据え包括協定/大阪
大阪府東大阪市(野田義和市長)と石切ゆめ倶楽部(土方啓詔社長)は10月11日、市民サービスの向上と地域の活性化を目的とした包括連携協定を締結した。東大阪市東部の生駒山麓に建つホテルセイリュウにおいて、災害発生時に一時避難場所として施設を提供するほか、東大阪産の野菜など農産品を料理に用いることなどを行う。また2025年の大阪・関西万博に向けてもインバウンドの誘致について連携を深める。
連携分野は「スポーツ・文化・産業」「都市・環境」「防災・治安」の3分野。スポーツ・文化・産業に関しては東大阪市の魅力発信やスポーツイベントへの協力が盛り込まれ、すでに来年1月に開催するクロスカントリー大会で参加者全員にホテルセイリュウの温泉割引券を配布することが決まっている。また地元の野菜を朝食ビュッフェに提供するほか、ホテル売店で朝市などを開催することにより地産地食を推進する。都市・環境については食品ロス削減、防災・治安は近隣住民の一時避難所としての役割のほか、災害発生時に旅行者などへ滞在スペースや大浴場を提供するとしている。
11日の締結式で野田市長は「NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』の舞台になったことで東大阪市が全国的に注目され、一度は行ってみたいと言われるようになりました。東大阪の野菜を味わってもらうなど、滞在できる楽しみ喜びを一緒につくっていきたい」。
土方社長は「地元を愛し地元に愛されるホテルでありたいとホテルを運営してきました。外国人観光客が大阪と奈良の途中でワンストップし滞在してもらえるように地元商店街とも連携してやっていきます」と話した。

東大阪市の野田市長(中央右)と
ホテルセイリュウの土方社長(同左)
さらに大阪・関西万博を控えて、野田市長は「我々が当たり前と思っているホテルセイリュウがある石切からの夜景は外国人の関心が非常に高い。万博会場からは、大阪メトロや道路で一本のアクセスでつながっている。今後一緒に様々な仕掛け、企画を打ち出したい」と相互連携を機に観光誘致を協働で取り組むことを誓った。
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