楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

ポストコロナの未来予想図 協同組合大阪府旅行業協会の新三役が語る(3) 組合員の困りごとに対応

雇用維持に在籍型出向も

−今、事業として進めていることがあれば教えてください。

鈴木 コロナ禍の中で一時支援金の申請方法や事前確認に関して、困っている組合員が非常に多かったんです。そんな組合員の役に立てればという思いから今回、一時支援金の説明会と事前のサポートを事務局で行いました。

一時支援金をもらうために国が紹介する機関などに電話をしても「うちはできません」という返答ばかりで、いわゆる“一時支援金難民”が多かったわけです。

我々の顧問税理士にその話をしましたら、中小企業庁で承認を取ってもらって、相談のあった18社のほとんどに30万円から60万円の支援金をいただくことができました。非常に助かった、と組合員には非常に喜んでいただきました。

笠舞 昨年、兵庫県淡路島のパソナグループの施設へ研修に伺ったことでご縁ができて、パソナグループが自治体から受注した事業の臨時雇用についてOATAに打診があり、組合従業員の中から5人が在籍型出向という形で働くことになりました。

OATA笠舞紀伴専務理事

笠舞紀伴専務理事

緊急雇用対策として設けられた産業雇用安定助成金を活用したもので、自社に在籍したまま従業員をパソナグループが受け入れる「在籍型出向」として、パソナグループが運営するレストランやグランピング、アニメパークなどへのサービススタッフとして受け入れてもらっています。

コロナの影響で仕事がなく社員に給料が支払えない状況下、6カ月から1年の出向という形で受入れてもらっている組合員にとっては会社存続、従業員雇用維持として助かっています。

清水 これまでOATAの組合事業といえば、クーポン発券や商品づくり、保険事業が主でした。

しかし今やらなければならないのは、組合員が困っていることに、どう対応できるかということです。それが組合員を守ることになり、組合員数を維持することになるわけです。

(次の記事)ポストコロナの未来予想図 協同組合大阪府旅行業協会の新三役が語る(4) 「OATAあきんど塾」を構想
(前の記事)ポストコロナの未来予想図 協同組合大阪府旅行業協会の新三役が語る(2) 西日本視野に案内所支援

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
海と生き海を守る三重鳥羽の旅

鳥羽市の基幹産業である漁業、観光業が連携を図り、漁業者と観光事業者が抱える課題を出し合って...

蒙古襲来750年・歴史とロマンを感じる長崎県壱岐・松浦

時は鎌倉、大陸から元が日本へ侵攻した一度目の蒙古襲来(元寇:文永の役)から今年で750年。...

個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ